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県知事選2017

知事選を振り返って 記者座談会

 無所属現職の川勝平太さん(68)が無所属新人の溝口紀子さん(45)を破り三選を決めた県知事選。担当した本紙記者が選挙戦を振り返った。

 A記者 川勝さんの勝利は大方の予想通りで、相変わらず選挙への強さを発揮したが、溝口さんの五十六万票には驚いた。善戦といえるだろう。

 B記者 川勝さんも初めは周囲に「やる気が出ないよ」と漏らし、公開討論会でも余裕がうかがえた。だが、中盤くらいで空気が一変した。支援した県議は「静岡市での街頭演説の反応が悪いから自信なくして、自ら小池百合子東京都知事に応援をお願いした」と言っていた。

 C記者 川勝さんの言動も変わった。静岡市長との関係について初めは「政令市と県は対等。市長が対話を嫌がる」と話していたが、終盤は静岡市で「仏の川勝になる」「全市町と仲良くする」と軟化していた。

 D記者 溝口さんは出馬表明が告示一カ月前となり慌てての選挙だった。柔道男子で五輪三連覇の野村忠宏さんを呼ぼうとしたが調整がつかなかった。初めてのつじ立ちでは柔道着姿でビール瓶箱の上に立ち、驚いたが、回を重ねるごとに説得力を増していった。

 E記者 陣営は選挙素人が多かったが勢いがあった。溝口さんの人柄も良かったみたいだ。応援した自民市議は「動員をかけても、身内から不平不満がほとんど出なかった」と褒めていた。

 C記者 投票率は46%。政策論争が無く、正直もっと下がると思っていた。人気が高いプロサッカー選手の内田篤人さんを啓発キャラクターに起用したのは案外良かった。

 A記者 議論を呼んだ川勝さんの「投票率が五割に満たなければ当選しても辞職する」との発言も、県民の目を投票率に向かせたと思う。

 D記者 敗戦が決まった直後の溝口さんのインタビューでの表情は、アスリートのすがすがしさがあって印象的だった。「地元に尽くしたい」と言っていたので、今後の動向が楽しみだ。

 A記者 川勝さんは総仕上げの三期目へ向かう。東京五輪・パラリンピック、県の新たな総合計画の策定などイベントや課題は多い。

 B記者 根回しを含め県議会へ一定の配慮をした県政運営をするのか、静岡市との関係をどのように修復するのか、川勝さんの政治手法に注目したい。

(知事選取材班)

 

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