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県知事選2017

川勝流 晴れて信任

◆政策論争できず「難しい選挙」

当選確実の一報が入り、花束を手に笑顔の川勝平太さん=25日、静岡市葵区のホテルで

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 県民の判断は「県政の継続」だった。二十五日投開票の県知事選で、無所属現職の川勝平太さん(68)が無所属新人の溝口紀子さん(45)を破り、三選を果たした。選挙戦では、時に「高圧的」とも評されがちな独特の政治姿勢は影をひそめ、街角でさかんに「仏の川勝」をアピール。実績を頼りにする多くの層の支持を獲得したが、投票率は自身が出馬した過去三回の選挙で最低。県内や中心都市の人口は減り続け、県民の災害への危機感は増すばかり。期待と不安が交錯する中、川勝丸の三度目の船出が始まる。

 支援者から贈られた「川勝ブルー」の花束を胸に、川勝さんは「すべての力を傾ける。一生懸命、汗をかいていただいた人たちのために」と三期目への決意を述べ、深く頭を下げた。

 「二期八年の評価を問う」と自ら名付けた選挙だった。一期目は政治家らしからぬ言動が県民の目に新鮮に映った。しかし、過去最多の百八万票を獲得して臨んだ二期目で“川勝流”への飽きや不満が漂い始めた。県議会最大会派・自民改革会議は川勝県政を五点満点で二・二点と評価。市長との対立が再三報じられた静岡市内では、わずか三十人を前に街頭演説するなど厳しい局面もあった。

 県民の川勝離れを肌で感じるたび、演説は熱を帯びた。「仏の川勝でいく。もう一度、川勝を信じて」

 二十五日午後八時、支援者が集まった静岡市葵区のホテルに当選確実の報が流れた。拍手の中を歩き、伸ばされた手をしっかりと両手で包んで感謝を伝えた。

 選挙期間中に有権者らと対話を重ね、取り組むべき県政課題をまとめたノートは七冊に及んだ。「政策論争ができず難しい選挙だったが、八年間を支持してくれた方がいた。地域住民優先の政治をする」。力強く語り、表情を引き締めた。

 県西部の支援拠点となった浜松市中区の事務所には、スズキの鈴木修会長や浜松商工会議所の大須賀正孝会頭、鈴木康友浜松市長らが集まり、映像モニターでつないだ静岡会場と喜びを分かち合った。鈴木会長は「仏の川勝ではなく、個性豊かな行政をやって」とエールを送った。

(知事選取材班)

 

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