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県知事選2017

<解説> 批判票と真摯に対峙を

 川勝氏は三選を果たしたが、県政刷新を掲げた溝口氏が得た票は「川勝氏への批判票」とも言え、この結果に真摯(しんし)に向き合う必要がある。溝口氏は川勝氏との政策の違いを出せず、現職批判を繰り返しており「反川勝」票の受け皿の側面が大きかったからだ。

 投票率は川勝氏の「50%に満たなければ当選しても辞職する」との発言で注目を集めたが、前回に続き50%に届かなかった。有権者の過半数が棄権したのは、全体として県民が置き去りにされた選挙戦の様相が要因だったとも言える。

 告示二カ月前となっても立候補表明者が出ず、川勝氏も自身の県政施策を低評価した自民党県連を目の敵にして「自民が候補を出してからだ」と表明をぎりぎりまで遅らせた。その自民も独自候補を擁立できず自主投票を決めたが、一部の支部が政策協定もないまま「反川勝」の一点で溝口氏を推薦した。

 溝口氏の街頭演説で自民党の県議や市議が頻繁にあいさつに出て、政党の党利党略が露骨に見えた。四年に一度、県民が県の将来を考える場で感情論の応酬が目立ったことも県民の嫌気を誘った。

 それでも県民は川勝氏に総仕上げの三期目を託した。川勝氏は「次の四年で静岡を世界クラスの県にする」と掲げているが道筋はまだはっきりせず、人口流出対策や中部電力浜岡原発の再稼働問題など課題も待ち受ける。方向性を決め、具体化していくには県議会、溝がある静岡市との連携が不可欠になる。もう対立関係はいらない。「川勝流」の大団円を見せてほしい。

(静岡総局・山田雄之)

 

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