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県知事選2017

期待感薄れ多選に批判も 県立大・前山教授

前山亮吉教授

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 今回の知事選の最大の注目点は、川勝知事への信任票の度合いであった。結果は四年前に得た記録的な百八万票が大きく目減りし、かつ政令市の一部では溝口候補の善戦も見られた。こうした現象の背景には二つの要因が見いだせる。

 第一に多選への批判である。公選下での静岡県知事は川勝氏を入れて七人だが、そのうち三選以上を果たした知事は過去三人にとどまり、今回四人目となった。やはり三選はそう簡単にできるものではなく、選挙スローガンを見ても繰り返しの印象は否めない。

 「静岡に日本の理想を創ろう」(初当選)

 「みんなで創ろう理想郷ふじのくに」(再選)

 「みんなで創ろう世界に誇れるふじのくに」(三選)

 長期政権に付き物の惰性と清新さの喪失が、今後の県政運営に当たり、懸念材料である。

 第二に県政の方向性への疑念である。従来の静岡県政は、経済的実利に重点を置いた政策が多く、文化に力点を移した川勝知事は異質の存在と言える。それゆえに新たな可能性への期待感も広がり、ゆるやかで広範な支持が再選では得られたのかもしれない。

 しかし、今回の結果は、そうした期待感が減少し、かつての基調である経済的実利の観点から川勝県政は物足りなく見えたのかもしれない。

 ただ、こうした批判票は最小限にとどまった。溝口候補は多選批判を行ったものの、県政の方向性について説得力あるプランを示せず、ゆるやかな川勝支持層を十分には切り崩せなかった。

(静岡県立大国際関係学部長)

 

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