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社会事業団東海支部

第36回中日ボランティア賞受賞団体一覧

 さまざまな分野で福祉に貢献している団体をたたえる「第36回中日ボランティア賞」(中日新聞東海本社、中日新聞社会事業団東海支部主催)の受賞7団体が決まりました。いずれの団体の活動も地道な努力によって継続され、社会に温かい心の大切さを伝えています。各団体の活動と喜びの声を紹介します。
 令和元年10月16日付の中日新聞(静岡県内のみ)にて特集紙面掲載
 令和元年10月17日浜松市中区元城町のホテルコンコルド浜松にて贈呈式

NPO法人子育て支援の会

 
代表者  二橋 桂子、活動地区  浜松市南区、活動年数  17年6カ月、活動人数  10人、平均年齢  50歳

活動内容

 「地域のみんなで子育てを」。そんな思いを胸に、十八年近く活動を続けてきた。取り組みの中心は、小中高校に親子を招いて行う「ふれあい体験」だ。

 泣く、うるさい、わがまま−。小さな子と遊んだ経験が乏しく、そんなイメージしかない児童生徒が「幸せを分けてくれる」と笑顔になる瞬間を幾度となく見守ってきた。

 「参加した親にとっても『周りの人が見てくれる。自分たちだけで子育てをしなくてもいい』という気づきにもつながる」と理事長の二橋桂子さん(65)。

 近年は、地域の住民らが食事に集まる「子ども食堂」も開いている。支えるボランティアには中学生も。三年の池田壮汰さん(14)は「一人っ子なので初めは戸惑ったけど、今はコツを覚えた」と話す。二橋さんはその成長に目を細め「みんな誰かの後ろ姿を見て育つ。ここはそんな『大きな家族』なんです」と思いを込める。

備考(受賞経歴など)

  2011年      静岡県知事褒賞
  2016年      浜松市南区市民活動奨励賞
  2017年      コミュニティ活動奨励賞
  HPアドレス  http://kosodateshien.web.fc2.com/

受賞会場でひとこと 二橋 桂子理事長

 NPO法人子育て支援の会(浜松市南区)の二橋桂子理事長 活動を通じて、子育てに対する地域の見方も変わってきた。相対的貧困の家庭が多くある中、家庭だけでの子育ては難しい時代になっている。地域全体で子どもを育てる大切さを広めていきたい。

 

浜北マジッククラブ「トリック」

 
代表者  江間 武之、活動地区  浜松市浜北区、活動年数  24年5カ月、活動人数  16人、平均年齢  67歳

活動内容

 美女が入った箱に剣を突き刺す脱出ものや、布をかぶせたテーブルが持ち上がる空中浮揚といった大がかりなステージマジックから、観客の目の前でコインを出現させたり消失させたり、カードを当てたりといったテーブルマジックまでこなす。会長の江間武之さん(67)は「客の年齢層や会場の雰囲気に合わせて演目を考える」と、レパートリーが幅広い理由を明かす。

 一九九五(平成七)年に市民講座の手品講座の修了生で「せっかく覚えた技術を生かせれば」と発足。幼稚園や地域の敬老会などから年五十件ほどの出演依頼があり、四十〜八十代の会員十六人が代わる代わる手弁当で駆けつける。

 「手品は人と人とをつなぐツール。言葉が通じなくても伝わる物があります」と江間さん。来年五月には発足二十五周年の発表会を計画しており、今後も会員は腕を磨き、来場者を楽しませるつもりだ。

備考(受賞経歴など)

  2017年12月      市社協表彰

受賞会場でひとこと 江間 武之会長

 来年二十五周年の節目を迎える前に受賞できてうれしい。人をどう飽きさせず、楽しませるかを考えて練習している。奨励金を備品などに使い、技術や話し方の研さん、雰囲気づくりに努める。

 

掛川観光ボランティアガイド猫の手の会

 
代表者  粂田 昌敏、活動地区  掛川市、活動年数  18年6カ月、活動人数  14人、平均年齢  74歳

活動内容

 掛川市の良さを伝えたいと、地元の歴史遺産や自然、食材などを観光客らに紹介している。発足メンバーの桑原百合子副会長(78)は「いろんな人との出会いは元気の源。楽しいし、ボケ防止にもなっている」とほほ笑む。二〇一八年度は八十八件の依頼を受け、二千二百人余りを案内した。

 市民有志が開いた「観光ボランティアガイド養成講座」の受講生らが十九年前に発足させた。メンバーたちは仕事や家事の傍ら、史跡の資料をまとめたり、勉強会を開いたりして活動を続ける。観光案内の際には福祉施設の資料も配布し、誰もが社会参加できる地域づくりにも力を入れる。

 平均年齢は七十四歳。発足時に三十人を超えたメンバーも病気や親の介護などで半減した。粂田昌敏会長(67)は「幅広い知識も必要だが、やりがいはある。若い人たちに加入してもらい掛川を盛り上げてもらいたい」と話す。

備考(受賞経歴など)

  2015年 4月      掛川市市制10周年感謝状
  2016年12月      NHKドラマ功名が辻推進実行委員会感謝状

受賞会場でひとこと 桑原百合子副会長

 二〇〇六年のNHK大河ドラマ「功名が辻」ゆかりの地として掛川城が注目され、たくさんの観光客が来てくれて、やりがいを感じている。「おもてなし文化」を継続していく。

 

おもちゃ病院Yaizu

 
代表者  古井 一成、活動地区  焼津市、活動年数  10年3カ月、活動人数  28人、平均年齢  54歳

活動内容

 壊れたおもちゃを無料で直してよみがえらせる活動を続け、今年四月に十周年を迎えた。修理実績は三千件を超える。代表を務める会社員の古井一成(かずしげ)さん(61)=焼津市三和=が、機械いじりが好きな友人らと八人で発足。五年目に修理件数が千件を超えた頃から知名度が徐々に上がり、依頼が一気に増えた。

 毎月第二日曜に市総合福祉会館の一室に集まって作業する。メンバーは二十八人で、退職前にものづくりに携わっていたシニア世代が多くを占める。修理できる割合は九割強で、古井さんは「いろんな経歴の仲間が増え、直せるおもちゃの幅が広がった」と喜ぶ。

 おもちゃを持参して遊びに来たり、見学に来たりする小中学生も少しずつ増えてきた。「理系好きな子どもを増やしたいという目標が実を結びつつある」と古井さん。世代を超えた交流の場にすることも目指している。

備考(受賞経歴など)

  2017年2月      静銀セゾンカード10周年記念しずおか元気活動コンテスト特別賞

受賞会場でひとこと 古井 一成院長

 子どもを笑顔にするだけでなく、シニアの人も生き生きと活動している。おもちゃの修理は、十年目で三千件を超えた。大きくなった子どもが、私たちの活動に関わってくれるように次の世代へつなげたい。

 

(公社)認知症の人と家族の会静岡県支部藤枝分会ほっと会

 
代表者  西山 美紀子、活動地区  藤枝市、活動年数  11年1カ月、活動人数  9人、平均年齢  68歳

活動内容

 「最近変わったことありましたか」。藤枝市文化センターで月に一度、家族に認知症患者のいる介護者が集まり、世間話から悩みの相談まで、ざっくばらんに語り合う場を提供する。

 認知症の母親の介護で孤立しがちだった代表の西山美紀子さん(62)が「悩みを共有できる仲間が欲しい」と二〇〇八年に始めた。人前では普段通りの様子を見せるため、一見、認知症とは分からず、大変さに気付いてもらえない。活動を続けるうちに同じ悩みを持つ人の多さに驚いた。

 集まりでは何を話してもいいが、それを外に持ち出すのはご法度。「今日聞いた話は今日のうちに忘れる」ことがお約束だ。プライバシーに気を配り、会員が他人の悩みを抱えこみ過ぎるのを防ぐ狙いもある。

 会報などで認知症の情報発信にも力を入れる。西山さんは「介護は一人だとつらいけど、みんながいれば少し楽しいと伝えていけたら」と話す。

備考(受賞経歴など)

  2011年12月      「元気なまち藤枝づくり大賞」元気サポート賞(藤枝市)
  HPアドレス  https://www.hotkai.net/

受賞会場でひとこと 西山 美紀子代表

 認知症という言葉は広まったが、まだまだ理解は足りていない。家族や地域の人たちに向けた「認知症カフェ」を開くなど、今後も本人や家族の声を役立てていく。

 

静岡大学学生防災ネットワーク

 
代表者  河村 拓斗、活動地区  静岡市駿河区、活動年数  1年2カ月、活動人数  15人、平均年齢  20歳

活動内容

 防災知識の習得や発信を目的とした静岡大の学生団体。防災イベントで他大学の学生の熱意に感化され、地域環境・防災コースに在籍する学生四人が、二〇一八年に設立した。代表の河村拓斗さん(20)は、中学生の時に岩手県釜石市を訪れた。「災害が起こると街が壊れてしまう」と防災の大切さを訴える。

 現在のメンバーは十四人。県の「ふじのくに防災士養成講座」を受講したり、他大学の防災サークルと交流したりしながら、防災知識の習得に努める。

 得た知識は、小学校や高校で防災講座を開いて発信する。今月六日には、大学周辺の住民と災害時に危険な場所を見てまわる「防災まち歩き」を実施。「西日本豪雨では小さな川も氾濫した」と、要所で注意を呼び掛けた。

 河村さんは「若者に向けて災害時に身を守る術を発信したい」と語り、他大学と連携しながら活動の輪を広げる。

備考(受賞経歴など)

受賞会場でひとこと 河村 拓斗代表

 先日、台風19号の被害を受けた函南町を訪ねると、高齢の女性が「地域のコミュニティーに救われた」と言っていた。若い世代はもちろん、幅広い世代に地域のつながりの大切さを伝えたい。

 

特定非営利活動法人子ども虐待防止センター・しずおか

 
代表者  内山 雅之、活動地区  静岡市葵区、活動年数  18年5カ月、活動人数  37人、平均年齢  68歳

活動内容

 電話相談や街頭活動を通じ、虐待防止や子育て支援を続けてきた。常任理事の井出志津夫さん(72)は「職場や地域で孤立している方が多い。電話を使って、日頃のストレスをぶつけてほしい」と呼び掛ける。

 相談の電話は平日、十七人の相談員が交代で応じている。相談員は傾聴に徹し、自発的に話しやすくなるような雰囲気づくりに努める。子どもの虐待や子育てのほか、過去に受けた虐待の相談も多いという。インターネットでも相談を受け付けられるよう準備を進めている。

 現在の児童虐待防止法が施行した二〇〇〇年、児童虐待や性暴力の問題に取り組んでいた県中部の団体が発足させた。相談員を養成するための就業体験や大学生への教育にも力を入れる。井出さんは「まだ活動の認知度はいまひとつ。電話番号を知ってもらって、気軽に相談して」と話す。(問)相談ダイヤル=054(251)7560

備考(受賞経歴など)

  2005年7月7日      県社協NPOボランティア活動奨励賞
  HPアドレス  https://caps.yamatoseele.org/

受賞会場でひとこと 井出志津夫常務理事

 電話相談などを通じて、草の根の防止活動を続けてきた。東京・目黒の虐待死をはじめ、虐待事件はなかなか無くならない。受賞を励みに、これからも発信を続けていく。

 
 
 

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