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社会事業団東海支部

第35回中日ボランティア賞受賞団体一覧

 さまざまな分野で福祉に貢献している団体をたたえる「第35回中日ボランティア賞」(中日新聞東海本社、中日新聞社会事業団東海支部主催)の受賞7団体が決まりました。いずれの団体の活動も地道な努力によって継続され、社会に温かい心の大切さを伝えています。各団体の活動と喜びの声を紹介します。
 平成30年10月16日付の中日新聞(静岡県内のみ)にて特集紙面掲載
 平成30年10月17日浜松市中区元城町のホテルコンコルド浜松にて贈呈式

浜松奇術会

 
代表者  佐野 五、活動地区  浜松市(中区)、活動年数  37年2カ月、活動人数  12人、平均年齢  70歳

活動内容

 幼稚園や高齢者施設で、人を笑顔にしようと年代にあった手品を披露している。

 会員は平均七十代の十五人。第三日曜日にある月例会で手品の練習をして公演に臨む。女性を入れた箱に刀を刺して無傷で取り出す手品や、手錠を掛けたまま閉じられた袋から脱出する手品が人気。高齢者施設では、目の錯覚を利用した謎解きで利用者が頭を使うようにするなど工夫している。

 浜松市に手品師が少なかった三十七年前に始め、バブル期には年百回を超えたという公演は、二〇一六年に総計二千回を迎えた。

 施設で職員から暗い表情をしていた人が明るい表情になったと言われることもある。会長の佐野五(あつむ)さん(77)は「人の喜ぶ顔が見たいので」と気軽に呼べるように無償で公演を始めた。「いつも喜んでもらえるにはどうしたらいいか考えてます」と活動への意欲を見せた。

備考(受賞経歴など)

  平成28年2月      浜松市功績者表彰

受賞会場でひとこと 佐野 五会長

 浜松市内の福祉施設や敬老会の場などで手品を披露しており、依頼は百件を超える年もある。人を笑顔にする手品が好評。受賞は、本当にうれしい。これからも、身体の動く限り頑張っていきたい。

 

浜松市北区災害ボランティアコーディネーター連絡会

 
代表者  山岡 美須永、活動地区  浜松市(北区)、活動年数  14年3カ月、活動人数  27人、平均年齢  記載なし

活動内容

 大規模災害発生時に浜松市社協とともに災害ボランティアセンターの立ち上げと運営を担う民間団体。メンバー二十七人は月例の会議で情報交換するとともに、地域防災講座を年間十五回以上開いて啓発に努めてきた。

 発足のきっかけとなったのは、一九九五年の阪神大震災。会長の山岡美須永(みすえ)さん(66)は「県内でも、ボランティアの集め方を形にしていかないといけないと感じた」と、二〇〇四年に活動を開始。区内の学校では、浜松湖北高校で年八回の防災教室を開催。常葉大では災害ボランティアセンター設置・運営の訓練を定期的にしている。また、地元小学生を対象とする一泊二日の宿泊防災教室(年一回実施)では、災害時の備えなどについて教えている。

 山岡さんは「災害に対し、若い人たちの関心が高まってきたと感じる。長く活動してきたおかげ」と自負する。

備考(受賞経歴など)

  平成27年6月      県社協ふれあい基金NPO・ボランティアグループ等活動奨励事業

受賞会場でひとこと 山岡 美須永会長

 大規模災害時における災害ボランティアセンターの設置や運営を目的に、子ども向けの防災教育なども行っている。受賞を励みに、災害時の備えの啓発にも力を入れていきたい。

 

みさくぼ観光ボランティアガイドの会

 
代表者  入口 忠男、活動地区  浜松市(天竜区)、活動年数  34年3カ月、活動人数  14人、平均年齢  74歳

活動内容

 豊かな自然に囲まれた浜松市天竜区水窪町を訪れる個人や団体を案内し、歴史や文化の解説を交えて水窪の魅力を伝えている。

 歴史好きの十四人が会員で、二〇一七年度は二百七十六人を案内した。代表的な場所が、戦国時代に遠州に侵攻した武田家が改修した標高四二〇メートルにある高根城。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」にも登場した。会長の入口忠男さん(70)は「忠実に再現された山城は私たちの誇り。水窪のことを知ってもらえるのがやりがい」とほほ笑む。

 教員や住民でつくる水窪文化財専門委員会が会の前身。過疎化が進む水窪をなんとかしたいと、一九八四年に発足した。郷土史に理解を深めるため、歴史的につながりがある他県の史跡にも毎年研修で足を運ぶ。

 会員の平均年齢は七十四歳。会を続けるためにも後継者の育成が課題だ。初期から会を支える加藤定義さん(76)は「一人でも若い歴史好きの人が入ってくれたら」と願っている。

備考(受賞経歴など)

  平成27年9月      浜松市天竜区長賞

受賞会場でひとこと 三石 功前会長

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に登場した高根城など、水窪の観光名所を案内している。若い世代の会員をもっと増やし、地元の魅力をどんどん発信していきたい。

 

特定非営利活動法人御前崎災害支援ネットワーク

 
代表者  落合 美恵子、活動地区  御前崎市、活動年数  11年3カ月、活動人数  37人(理事12人)、平均年齢  61歳

活動内容

 二〇〇六年の発足以来、活動の柱に据えてきたのは「行政に頼らない自助、共助、協働」だ。各地の大規模災害被災地で支援活動を重ねた代表理事の落合美恵子さん(61)は「自分と家族は自分たちで守るしかない」と力を込める。

 〇四年の新潟県中越地震の被災地を訪ねた経験から、東海地震への本気の備えが必要だと、ネットワークを設立した。女性のための防災減災リーダー養成講座をはじめ、防災講演会や避難所運営訓練を開いている。養成講座は延べ五百人弱が受講した。四十ほどの個人と企業の会費や寄付が主な活動資金源だ。

 活動の参加者に御前崎市民が少ないのが気掛かり。「一回も参加したことがない市民に受講してもらいたい」と願う。

 災害時に特に配慮が必要な人々として、障害者に加え、幼児がいる親らに食事のアレルギー対策など心構えを伝えていきたいという。

備考(受賞経歴など)

  HPアドレス  http://omaezaki-ds.net

受賞会場でひとこと 落合 美恵子代表理事

 賞をいただいて、会員みんなが励みにしている。私たちの活動により、「(災害に向けて)しっかり準備したよ」という市民の声も聞くようになった。御前崎市は原発の町でもある。行政をしっかり注視していきたい。

 

KHJ静岡県「いっぷく会」

 
代表者  中村 彰男、活動地区  静岡市(葵区)、活動年数  16年1カ月、活動人数  60人、平均年齢  64歳

活動内容

 KHJ(家族・ひきこもり・日本)全国ひきこもり家族会連合会の静岡支部。毎月第二日曜日に講師の講演や会員たちで情報交換などをし、ひきこもり問題を抱える家族を支援する。

 二〇〇〇年ごろからひきこもりが社会問題となり、近年は「八〇五〇問題(親が八十歳、本人が五十歳の意味)」といわれるほど、当事者やその家族も高齢化している。

 会は〇二年に発足。孤立しがちな家族が「いっぷく」し、交流できる場所を設けようというのが名前の由来だ。中村彰男会長(69)は「親が力を抜き、楽になれるようじゃないといけません」と、家族の重要性を訴える。

 会が働き掛け、県は二〇一三年にひきこもり支援センターを開設した。中村会長は「相談したその後が大事。同じ悩みを抱える者同士で、相談しやすい関係を深めていきたい」と話す。

備考(受賞経歴など)

  HPアドレス  http://ippukukai.com

受賞会場でひとこと 中村 彰男会長

 引きこもりの人を支える団体として、この賞で初の受賞をいただいた。家族の孤立化が非常に悲惨な事件につながってしまう。それぞれの家族が孤立化から脱する道があると信じて、頑張っていきたい。

 

大洲地区社会福祉協議会

 
代表者  内藤 守、活動地区  藤枝市、活動年数  14年6カ月、活動人数  22人、平均年齢  67歳

活動内容

 独居高齢者や高齢者の身の回りの世話をする「手助け支援」に力を入れる。支援を始め十五年目。副会長の内藤俊夫さん(67)は「利用者の生活や健康状態も把握できる。見守りという意味でも効果的だ」と語る。

 室内の清掃やごみ出しのほか、買い物や草刈りなどを担う。現在の利用者は三十三人。初回登録料二百円を払えば、三十分百円(利用限度は二時間まで)で利用できる。顔見知りの近隣住民が担当し、話し相手や相談相手にもなる。

 現在はボランティア支援員と民生・児童委員の計二十一人が活動に参加している。地区には約三千の高齢者世帯があり、今後は利用者の増加も予想される。

 会長の内藤守さん(72)は「今後の課題は仲間集め。しっかりとした体制をつくりたい」と話す。

受賞会場でひとこと 内藤 守会長

 受賞にとても感謝している。今後もボランティアの担い手を増やす活動を頑張っていきたい。中学生向けにボランティア講習講座を開くなどして、若い層の裾野を広げていきたい。

 

富士宮市民楽友会コールエーコン

 
代表者  佐野 秀明・宏子、活動地区  富士宮市、活動年数  11年1カ月、活動人数  15人、平均年齢  63歳

活動内容

 混声四部コーラスを楽しむ仲間から発展。老人介護施設や障害者施設で楽器や手遊び、軽体操を組み合わせ、音楽療法を楽しむ。代表の佐野秀明さん、宏子さん夫妻=いずれも(67)=は、「参加してくださる方が、自然に笑顔になってくれるのがうれしい」と話す。

 メンバーは十五人だが、施設や会員の都合に合わせ、人数も柔軟に調整。年に八十回は活動し、月に二回は練習日を設ける。訪問を打診したのは十一年にわたる活動で一回だけ。あとは社会福祉協議会や施設から出演依頼が相次ぐ売れっ子だ。

 秀明さんは、私的に訪れたイベントでも「ふなっしー」の動きを観察し、動画サイトで学んだバルーンアートを取り入れるなど飽きさせない。メンバーや参加者の衣装、着ぐるみは全て宏子さんの手作り。「次は何で驚かそうか、と考えることが私たちの元気にもつながっている」と秀明さんは話す。

備考(受賞経歴など)

  平成26年6月      静岡県ふれあい基金助成事業 NPO・ボランティア活動奨励賞

受賞会場でひとこと 佐野 秀明代表

 この十一年の活動を評価されてうれしい。念願の賞をいただいた。ダンスや歌のほか、どんな新しいことができるのか、模索していきたい。私たちの活動によって、少しでも町が潤えばうれしい。

 
 
 

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