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「事故回避、運転手に依存」 豊田自動運転実験、検証委が報告書

 8月に愛知県豊田市の市道で自動運転による試験走行中の小型実験車が起こした接触事故について、自動運転のシステムを開発した名古屋大は28日、事故検証委員会が取りまとめた報告書を公表した。

 直接の事故原因は「自車位置と方位の誤検知」と結論づけた。誤検知について「現在の技術レベルではゼロにすることは不可能」とし、誤検知発生時に車両を自動停止させる仕組みを備えていなかったことで接触事故に至ったと指摘。運転手がハンドルを持たない「レベル3」の自動運転の実験であり、「(事故回避が)ドライバーの操作のみに依存していた」と断じた。

 検証委員長を務めた名大の佐宗章弘副学長は豊田市役所での会見で「ドライバーがいるという先入観から気の緩みがあった。反省すべき点だ」と陳謝した。

 実験は名大と豊田市などが共同で実施。事故は8月26日に起こった。時速14キロで市道を走っていた実験車が突然右に動き、後方から追い越そうとした一般の乗用車と接触した。

 誤検知そのものの要因については「レーザー光を用いたレーダーで得られた車両周囲の情報処理に一部遅れが発生したことによる」と認定した。ただ、検証作業の過程で誤検知を完全に再現することはできなかったという。

 事故の再発防止策として名大は車両に自動停止システムを組み込み、エラー発生時に自動的に停車できるよう改良した。12月9日からは静岡県と共同で、公道で一般客を乗せる自動運転の実験を再開する。

(中日新聞)

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