トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

社会

長野のライチョウのひな全滅 中央アルプスでふ化の5羽

 環境省は11日、長野県の中央アルプスで進めるニホンライチョウの繁殖計画で現地調査を実施。北アルプスで採取して移した卵から5羽がふ化していたが、今回調査ではひなを1羽も確認できなかった。同省は全て死んだとみている。

 雌の成鳥1羽は生存していることから繁殖計画は継続し、来年に再び卵を移したり、天敵となる動物を駆除したりすることを考えている。

 ニホンライチョウは国の特別天然記念物。中アのライチョウは半世紀前に絶滅したとみられていたが、昨年に北アから飛来したとみられる雌1羽が確認された。中アをライチョウの生息地として復活させようと、6月上旬に北ア乗鞍岳で有精卵を採取して、中アの雌が産んだ無精卵とすり替え、5羽がふ化した。

 この日、環境省の担当者が中アに登り、雌の周辺を確認。雌がひなを連れて歩く時期だが、雌はひなが活動できない急斜面に1羽だけでいたため、ひな生存の可能性はないと判断した。

 山頂付近にキツネのふんとみられるものが見つかり、キツネなどに捕食されたか、悪天候による寒さに耐えられなかった可能性があるという。担当者は「残念ですね」と肩を落としながらも「この雌1羽を守り、中アでライチョウが生息できるよう取り組むことに変わりない」と力を込めた。

(中日新聞)

雌のニホンライチョウを見つけ、周辺にひながいないか探す環境省の職員=11日、長野県の中央アルプス木曽駒ケ岳山頂周辺で

雌のニホンライチョウを見つけ、周辺にひながいないか探す環境省の職員=11日、長野県の中央アルプス木曽駒ケ岳山頂周辺で

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索