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悪性脳腫瘍の増殖を抑制 抗がん剤治療に光、名大

 名古屋大大学院医学系研究科の夏目敦至(あつし)准教授(脳神経外科学)らの研究グループは、特定のタンパク質の発現を抑えることで、悪性の脳腫瘍「膠芽腫(こうがしゅ)」に対して抗がん剤の効果を高めることに成功した。新たな治療薬の開発に向けた応用が期待される。研究成果は27日、米科学誌の電子版に掲載される。

 膠芽腫は現在、手術など最大限の治療を受けても完治は難しく、診断後5年間で、生存できる確率は1割ほどしかない。腫瘍の持つ抗がん剤への抵抗性が一因に挙げられているが、詳しいメカニズムは解明されておらず、新たな治療法の確立が急務となっている。

 研究グループは、抗がん剤の効かない腫瘍を分析したところ、「RFP」と呼ばれるタンパク質が多く発現していることを発見。膠芽腫の患者から取り出した腫瘍に、核酸医薬を投与してRFPの発現を抑えたところ、抗がん剤への抵抗力が弱まり、腫瘍の増殖を通常の2〜4割に抑え込むことができた。マウスを使った実験でも、生存日数の延長に成功した。

 夏目准教授は「RFPの抑制と抗がん剤投与の組み合わせで、高い治療効果が期待できることが分かった。完治につながる医薬に応用できるように研究を進めたい」と話した。

(中日新聞)

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