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福井ユナイテッドFC

サウルコス 恩返しの優勝 資金難乗り越え一丸

サッカー成年男子で初優勝し、喜びを爆発させるサウルコス福井の選手たち=3日、坂井市のテクノポート福井スタジアムで(山田陽撮影)

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サッカー成年男子

 歴史を塗り替えた。坂井市のテクノポート福井スタジアムで三日行われた福井国体サッカー成年男子決勝で、サウルコス福井が県勢初の頂点に立った。チームを運営するNPO法人は六月に資金難が明らかになり、チームは結果を出すしかなかった。地元開催の国体は「県民に愛されるクラブ」になる絶好の機会だった。「県民に知ってほしい」。格上に勝ち続けることができた背景には、選手たちの強い思いがあった。

 「四強まで上がれないと思っていた人も多い」。準々決勝で得点を決めた木村魁人選手は、県民の期待がそれほど大きくないことを感じていた。それでもチーム存続に向け「国体に懸ける思いは他県よりも強い。勝って県民に知ってもらおうと戦っていた」。

 北信越リーグ一部に所属し、Jリーグ入りを目指すサウルコス福井を運営するNPO法人「福井にJリーグチームをつくる会」。運営には年間七千万円を要するが、スポンサー企業などの協賛金は五千万円にとどまっている。

 資金難が表面化し、すぐに県サッカー協会が支援に乗り出した。仲倉典克会長は「国体で中心となるチームをなくすわけにはいかない」と、自らも企業回りで資金獲得に奔走し、二千万円を集めた。同NPOへの支援金は九月二十五日時点で八百九十万円余り。この間、チームはリーグ二連覇を達成するなど、引き分けはあるが敗戦はない。

 今大会、ファインセーブを連発したGK植田峻佑選手は「恩返しは、結果を出すしかなかった」と話す。スタンドには平日でも多くの県民らが集い、決勝の観客は千九百十四人に上った。橋本真人主将は「県外から集まったメンバーだが、県を背負って戦っている。勝つことで一体になって喜べたのは素晴らしい。改めて福井にプロチームをつくらないといけないという思いが強く芽生えた」と語る。

 福井国体でサウルコスは存在感を十分に示した。ここ十年ほどチームのオフィシャルカメラマンを務める上田進一さん(63)はこう期待する。「国体はチームを知ってもらう良い機会になった。リーグ戦に来ない観客が新たにファンになったのではないか」 (山本洋児、中田誠司)

 

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