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コウノトリ 新居来て 福井 鶉地区に人工巣塔完成

巣塔の設置を喜ぶ鶉地区の住民たち=福井市菖蒲谷町で

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 福井市菖蒲谷町(鶉(うずら)地区)で九日、高さ一三・五メートルのコウノトリの人工巣塔が建てられた。同地区では今春、コウノトリのペアが巣作りを試みたものの、電柱の上だったため撤去された経緯があり、住民らが地区内での繁殖を促すため環境整備を進めている。 (梶山佑)

 同地区には以前からコウノトリが飛来しており、今年四月にはペアが電柱で数回巣作りをしたが、結果的にペアは坂井市内に移動。同市内でひなが誕生し、県内では五十八年ぶりとなるコウノトリの巣立ちとなった。「鶉地区で巣を作り、子育てしてほしかった」との声を受け、鶉公民館や鶉地区自治会連合会が巣塔設置を計画。九月から寄付を募り、目標の七十万円に到達した。

 巣塔は、地中に埋めて直立させた支柱(長さ一六メートル、重さ一・七トン)の先端に、直径一・六メートルの平皿状の巣台を取り付けた構造。巣台を製作した近くの川西鉄工所の島田明浩社長(52)は「初めての経験で苦労もしたが、きれいに仕上がった。二十年は持つだろう」と胸を張った。

 九日昼、設置作業が始まると住民ら数人が見物に集まった。高所作業車で作業員が巣台を取り付けると、「高い」と歓声が上がり、「一年早ければ」との声も漏れた。鶉小学校一年の横山隼士(はやと)君(7つ)は「コウノトリは大きくて、飛ぶ姿がかっこいい。来て卵を産んでほしい」と期待した。

 巣塔のある空き地は林や田んぼに近く、見物客とのトラブルも避けやすい場所という。同地区では今後、繁殖を支援する組織を結成する。鶉公民館の柄田定幸館長(68)は「(坂井市で繁殖したと聞いたときは)言葉もなかった。この巣塔で巣作りして、自然豊かな鶉地区をアピールしてほしい」と願った。

 

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