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障害者のびのび生活 福井にグループホーム開設

葬儀場経営・鷲田さん思いを形に

食事や映画を見たりする共有スペースの説明をする鷲田さん=福井市加茂河原3のグループホーム「わの家」で

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 福井市内で葬儀場を経営する鷲田大輔さん(44)が今月、障害のある人向けのグループホーム「わの家(いえ)」をオープンさせた。障害者らの葬儀に関わる中で、安心して生活できる場所をつくる必要性を感じ、思いを形にした。「福祉を志す若い人に、こういうやり方もあるよと伝えたい」と話している。 (坂本碧)

 鷲田さんは十年前、家族葬や小規模葬を行う「葬凛(そうりん)」を設立。二カ所の葬儀場のうち、福井市加茂河原三にあった葬儀場を改修した。「わの家」は、「わがやのように」「のびのびと」「いい毎日を」「えがおですごそう」の頭文字を取って名付けた。

 これまでに障害者やその家族の葬儀をたびたび手掛けた。中には生活保護を受けていた家庭もある。親の葬儀では、頼りにしてきた身内が亡くなって大丈夫だろうかと、心配が募った。

 障害があり一歳で亡くなった幼児の葬儀では、両親らの「一年間ありがとう」という言葉が忘れられなかった。「障害があってかわいそう」という自分の感覚は間違っていたと知らされた。

 「葬儀後も関わることができず、もどかしかった。葬儀屋は、亡くなってからしか携われない。生きているうちにお手伝いできることはなかったのか」。自問自答して、出した答えがグループホームの開設だった。

 わの家の入居対象は知的または精神障害者で、定員は四人。利用者は日中、就労継続支援事業所やデイケアに通う。それ以外は職員と一緒に洗濯や買い物をするなど生活訓練を行う。施設は居室四室のほか、共同のトイレや浴室、共有スペースの談話室などがある。

 鷲田さんはグループホームの管理者とサービス管理責任者を兼ねる。二十代の頃に老人ホームでの勤務経験があるが、障害者の福祉事業に携わるのは初めて。「わざとらしくない範囲で、利用者と家族のような関係でいられたら」との思いで運営していくつもりだ。(問)わの家=0776(33)0044。電子メール=info@sou-rin.jp

 

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