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「拉致被害者救うのは今」 地村さん福井で訴え

生きているうちに帰国させたい

拉致された時の状況や北朝鮮での生活を話す地村さん=24日、福井市の県生活学習館で

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 北朝鮮による拉致被害者で小浜市の小中学校などで講演活動を行う地村保志さん(64)=同市在住=が二十四日、福井市の県生活学習館(ユー・アイふくい)で講演した。百五十人の聴衆に向け、拉致された時の状況や北朝鮮での生活など自身の経験を話し、「拉致問題は今解決しないといけない」と訴えた。 (坂本碧)

 県や政府拉致問題対策本部が主催。地村さんの講演のほか、拉致被害者の横田めぐみさん=失踪当時(13)=を中心に、拉致問題の経緯や家族の思いを伝えるドキュメンタリー映画「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」(二〇〇六年、アメリカ)も上映された。

 地村さんは一九七八(昭和五十三)年七月に小浜市内で、当時婚約していた妻の富貴恵さんとともに拉致され、二〇〇二年十月に帰国した。講演では、拉致直後は状況が理解できず精神的につらかったと吐露。北朝鮮の国や社会主義に関する本を読まされたほか、現地の幹部から「韓国と北朝鮮が統一されたら日本に帰れる」などと言われ、「一カ月ほどするとだんだん落ち着いてきた」などと振り返った。外部と接触できない場所での生活を強いられ、現地で横田さんに会ったことも話した。「横田さんがとても日本に帰りたいという思いを持っていたのは事実。生きているうちに早く帰国させてあげたい。救うのは今じゃないといけない」と呼び掛けた。

 当事者の証言を初めて聞いたという福井市の女性(68)は「地村さんと同じ境遇になったらどうしようかとか、二十四年もあっちで生活してえらかったなどと考えながら聞いた。話を聞けて良かった」と話した。

 

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