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中根さん(茨城)ら大賞 一筆啓上賞「春夏秋冬」 

県内選ばれず

入賞作品を朗読する丸岡中学校の生徒たち=坂井市のたかむく古城ホールで

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 坂井市と丸岡文化財団は二十四日、日本一短い手紙コンクール第二十七回「一筆啓上賞」の入賞者を発表した。今回のテーマは「春(はる)夏秋冬(なつあきふゆ)」で、国内外から三万二千百六編が寄せられ、最高賞の大賞には茨城県鉾田市の高校三年、中根悠貴さん(17)の作品など五編が選ばれた。県内の応募作から大賞は選ばれなかった。県内から最高賞が選出されなかったのは、一九九五年一月に発表した第二回テーマ「家族」以来。

 入賞者発表会は同市の高椋コミュニティセンター「たかむく古城ホール」であり、大賞に続いて、秀作十編、住友賞二十編、坂井青年会議所賞五編を発表。県内からは秀作に三編、住友賞に七編、坂井青年会議所賞は五編すべて坂井市から選ばれた。佳作百五編は入賞者名が発表された。発表会には、シンガー・ソングライターの小室等さん、詩人の佐々木幹郎さん、福井市の作家宮下奈都さん、俳人・エッセイストの夏井いつきさん、住友グループ広報委員会事務局長の平野竜一郎さんの選考委員五人が出席し、作品を講評した。

 上位入賞作の大賞、秀作、住友賞、坂井青年会議所賞の計四十編を坂井市丸岡中学校の女子生徒五人が一編ずつ朗読した。

 入賞者顕彰式は四月二十六日、たかむく古城ホールで開かれる。入賞作計百四十五編は作品集にまとめ四月に発刊する。 (藤井雄次)

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思い出季節感で表す・審査員講評

 今回のテーマ「春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」は、故人や初恋、家族愛などの懐かしい思い出を、季節感を表す言葉で表現したり、季節を感じさせる動植物や自然を題材にしたりと、四季それぞれでバラエティーに富む手紙が多かった。

 詩人の佐々木さんは「手紙には時候のあいさつがあり書きやすいかなと思ったが、いかに難しいテーマか選考を通して感じた。大賞の五編は季節のにおいや音、気配などが感じ取れるいずれも素晴らしい作品。特に中根さんの作品は弁当という着眼点と繊細な感覚に感動した」と絶賛した。

 作家の宮下さんは「とても素直できらっと光る作品が多かった。短い文章でたくさんのことを想像させ、季節の物語を感じさせる作品を選んだ」と話した。

 住友グループの平野さんは「気候変動を取り上げ課題提起している作品や、季節に込めた思いの手紙、身近にある四季の描写を表現している作品などに好感が持てた」と述べた。

 総評として、小室さんは「子どもたちの作品からは植物や昆虫を見る表現の新鮮さから大人たちが忘れてしまっている季節の変化を感じ取ることができた。今回大賞は七十歳代から三人が選ばれており高齢者がハイライトを浴びるような出来事が春夏秋冬の中にあったのだと思う。総合的に良い一筆啓上賞になった」と締めくくった。 (藤井雄次)

 

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