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福井発

プロサッカー選手 カナダで実現

大勢の観客が見守る中、カナディアン・プレミアリーグでプレーする飯田昴大さん(右)=カナダで(飯田さん提供)

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飯田さん(北陸高出身)    

資金など壁乗り越え

 今年四月、カナダに初めてサッカーのプロリーグが誕生し、日本人二人が戦った。そのうちの一人が、北陸高出身の飯田昴大(こうだい)さん(24)。路上でリフティングをして資金を集めるなどいくつもの壁を乗り越え、たどり着いたプロのピッチ。「自信がない選手に、自信を与えられる選手になりたい。それがモチベーションだった」 (谷出知謙)

 四〜十月に行われたカナディアン・プレミアリーグ。攻撃的MFは躍動した。けがで出場機会を失うこともあったが、20試合に出場し、1ゴール、5アシストを記録。リーグが選ぶ週間ベストイレブンにも名を連ねた。ただ「順風満帆な生活は一切ない」。逆境ばかりの人生だった。

 石川県野々市市出身。サッカーを始めた小学二年生の時から、夢はプロだ。中学まで地元で過ごし、北陸高二年時に全国高校選手権に出場。初戦で大分高(大分)に0−10で完敗した。「どんだけ強いんだと思った」。自信をなくしても、夢はぶれない。「彼らを追い越してやろうと思った」

 山梨学院大を卒業間近に米プロリーグのメジャーリーグサッカーに魅力を感じ、海を渡った。現地のアマチュアリーグでプレーしながら、プロチームのトライアウトを受ける日々。その度に落ちた。チームから給料は出ないため、リーグを終えると石川に帰り、アルバイトに励んだ。二年目。リーグ戦後も帰郷しなかった。「ここで帰ったら、(夢が)終わっちゃうと思った」。ビザの期限ぎりぎりまでチャンスを探した。

 高速道路の出口周辺でリフティングを披露し、集金する段ボールには「プロになるためにお金が必要」と書いた。二十万円ためて自らを売り込んだが、プロチームには練習への参加を断られた。そんな時、カナダでプロリーグ発足に伴い、合同トライアウトを実施する情報を得た。日本に帰る二週間前のことだった。

 「応援してくれた人を背負ってプレーした」。百五十倍の難関を突破し、「HFX Wanderers(ワンダラーズ)」に所属した。チームは前期が4位、後期は最下位に沈んだが、得たものは大きい。「ぼくは日本で全く無名だけど、少しでも通用したのが自信になった」。若手選手を中心に参加させたいリーグ側の構想により、今季限りで退団した。でも可能性は広がった。「米プロリーグでプレーしたい」。もう一度、夢に挑戦する。

 

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