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玉本さん 地域安全功労賞 三国交通少年団の団長 

中堀晴史署長に受賞を報告する玉本憲一郎さん(右)=坂井西署で

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児童へ45年指導 知恵絞る

 坂井市三国地区の小学生を対象にした「三国交通少年団」の立ち上げに奔走し、現在は団長を務める玉本憲一郎さん(75)=坂井市三国町南本町三丁目=が、JP生きがい振興財団(東京都)の地域安全功労賞を受賞した。飛び出し防止や左右確認など交通安全教育に取り組んで、あっという間の四十五年−。「体の続く限り、子どもらと活動したいね」と意気込む。

 三国交通少年団は、県内で初めて交通ルールの習得や実践を行う団として一九七四(昭和四十九)年八月に発足。きっかけは、その二年前に町内で起きた交通死亡事故だ。亡くなったのは五歳の女児。幼稚園に行くのにバス停に向かう途中、友達を見つけて道路に飛び出してしまった。

 女児は玉本さんの長女とも同級生。ショックだった。保護者会の会長や三国地区の交通安全協会役員、交通指導員を務めていたこともあり「子どもを守らなあかん」と一念発起。園で交通安全教室などを開きつつ、小学校での交通安全指導にも知恵を絞った。地区の五校から集まった団員が交通ルールを学ぶ一方、交通安全茶屋や地域イベントへの参加、高齢者宅を訪問して反射材を配るなど啓発の一翼も担ってきた。

 受賞の知らせには「えっ、私が」と驚きが先立った。四日に表彰式があり、「協力いただいた保護者の皆さん、行政や警察の方々、皆さんのおかげ」とあらためて感謝した。少子化の影響などによる入団者の減少が悩みの種。かつて五十人以上いた団員も現在は八人だ。しかし、意欲は先輩たちに負けていない。「『交通事故で悲しい思いをする人をなくしたい』『飲酒運転の怖さを、伝えたい』などと聞くと、やめるわけにはいかない」と笑う。

 九日には県警本部と坂井西署を訪ね、聖成(せいじょう)竜太本部長や中堀晴史署長らに報告。中堀署長は「一人でも多くの子どもたちに交通ルールや命の尊さを伝えていただきたい」と激励した。地域安全功労賞は二〇〇八年度に創設され、今年は各都道府県警から五十四人の推薦があり、玉本さんら二十一人が受賞した。 (北原愛)

 

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