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かがやけ☆あいちサスティナ研究所成果発表会2018 最優秀賞受賞 チーム・スターバックス座談会

 未来の地域の担い手となる大学生たちが、パートナー企業・団体の環境課題に対する解決策を提案する愛知県の環境面での「人づくり」事業、「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」。

 平成30年12月に開催された成果発表会2018で審査の結果、チーム・スターバックス(パートナー企業・スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社)が最優秀賞に選ばれました。生活環境も考え方も違う仲間と試行錯誤しながら「伝達人(でんたつびと)」というキーワードを核とした課題解決策を導き出した4人の研究員とファシリテーターの松本イズミさんに、当研究所顧問の飯尾歩(中日新聞論説委員)が、約半年間にわたる研究活動で学んだことなどをお聞きしました。

※課題、解決策の概要はこちら

愛知教育大学3年 永田海成さん(リーダー)

愛知教育大学3年
永田海成さん
(リーダー)

椙山女学園大学3年 後藤葵さん

椙山女学園大学
3年 後藤葵さん

名古屋市立大学2年 清水夏波さん

名古屋市立大学
2年 清水夏波さん

名城大学2年 仁瓶栞里さん

名城大学2年
仁瓶栞里さん

ファシリテーター 松本イズミさん(フィトラボ代表)

ファシリテーター
松本イズミさん
(フィトラボ代表)

研究所顧問 飯尾歩(中日新聞論説委員)

研究所顧問
飯尾歩
(中日新聞
論説委員)

コミュニケーションの場を提供する役割としてのキーワード「伝達人」

飯尾歩  「私たちの社会貢献活動に共感し行動できる仲間を増やす企画を検討せよ」という研究課題を聞いたときどう思いましたか。
清水夏波  他の企業の課題と比べて抽象的だと思いました。他の企業では「イベントを企画せよ」とか「PR方法を検討せよ」といった課題を与えられたところが多かったように思います。
永田海成  他のチームのパートナー企業はものづくり企業が多い中、スターバックスはサービス業でしたので、その違いに戸惑った部分もありました。
後藤葵  共感させることと仲間を増やすことが別々では駄目で、解決策の中で繋げなければいけないことが結構難しいと思いました。
松本イズミ  メンバーで研究課題を改めて読み解いて、共感させることと仲間を増やすことを繋げられたのは、活動の中盤に入ってからでした。
飯尾歩  例えば昨年7月にスターバックスは世界中の店舗でプラスチックストローを廃止することを決めました。これをPRするという考えはありませんでしたか?
二瓶栞里  ストローもそうですが、スターバックスはすでに実施している社会貢献活動や環境活動が多かったので、それを広める方法、知ってもらう方法が必要だと考えました。
飯尾歩  「伝達人」というキーワードは、どうやって考えたのですか。
二瓶栞里  企業環境活動研究でのストアツアーやパートナー(従業員)さんなどへのインタビューがきっかけです。お店を見学させてもらったときに感じたのは、温かく、ずっとそこでおしゃべりしたくなる雰囲気です。そこにマッチしたものを考えたいなと思いました。
飯尾歩  環境問題を大きく捉えてほしいということを研究所の開所式で言いました。プラスチックストローを全廃することは環境活動の一つですが、心地よい空間をつくることは環境問題の到達点です。このようにもっと広い意味でとらえようとする契機になったのがインタビューだったのでしょうか?
清水夏波  お客さんへのインタビューで、知らないうちに水をおいてくれたりといった気遣いがうれしいと聞きました。その気持ちは愛みたいな心温まるものだよねと。ゆったりとした空間づくりもインタビュー後に気づいたことです。人が一緒にいることでできることを解決策に入れたいと思いました。
松本イズミ  活動を進めるにあたって課題解決の考え方にブレが出てくることは分かってましたので、早い段階で研究員間で考え方の軸を決めようとなりました。話し合いの中で方向性が決まっていきました。どんな要素を取り上げていきたいか、大事にしたいことは何か、どんなゴールを見たいのかをみんなで書き出し、ゴールを先に決めました。そして目指すものを軸として考えだされたのが「伝達人」です。
永田海成  お店を見学させていただいたとき、環境に対するスターバックスの取組に感銘を受けました。こういう取組はスターバックスの中だけでとどめておくのではなく、多くの方に広めていく必要があるのではないかと考えたとき「伝える」というキーワードが浮かびました。
飯尾歩  スターバックスのPRをするということから、環境に対する問題意識を多くの人に知ってもらうということへと考え方が進化したわけですね。

環境も考え方も違う仲間と出会い 話し合いの中で学び、成長できた

左から飯尾顧問、チーム・スターバックスのメンバー、松本さん

左から飯尾顧問、チーム・スターバックスのメンバー、松本さん

飯尾歩  最優秀賞を取った一番の評価ポイントはどこだったと思いますか。
後藤葵  1回きりで終わらない提案であったことだと思います。私たちはスターバックスのパートナーではないので、私たちで続けていくことは難しい。パートナーの方に「いいな」と思っていただき、「自分たちでやりたい」、「社会にとってやる必要がある」と思っていただけなければいけないということはよく考えました。そのため、すぐにできることであるということも大事にしました。
飯尾歩  おっしゃる通りだと思います。また、双方向性も、なおかつ汎用性もある。コミュニティーづくりにも応用できる。そこが素晴らしいと思います。そのアイデアはどこから?
後藤葵  スターバックスに足を運べば少しは分かってくるかなと、活動日以外にもみんなで実際に店舗に足を運び、話し合う中から生まれました。話し合ううちに、ブラッシュアップしていったという感じです。
飯尾歩  スターバックスの視点を持っていないとできないということですよね。
清水夏波  提案した解決策で、お客様が友人に渡したカードを、実際に友人がお店にカードを持っていくというのも多分スターバックスでしかできないことです。友人がまだ実行していないアクションを記入してカードだけ持ってきても景品はもらえてしまう。でも景品を渡すときパートナーから一言コメントをもらうことで、実行に移そうという気持ちが生まれます。
飯尾歩  今回の活動で学んだこと、成長できたことはありますか?
二瓶栞里  メンバーの4人はそれぞれ大学が違い、さらに私だけが理系です。普段、大学では実験の考察などの話をするのですが、サスティナ研究所では普段の大学とは違う人に出会えた。社会問題を話せる仲間ができたことは大きいです。
永田海成  自分は伝える人が、情報を受け取る側に合わせて伝え方を変えていかなければならないということを感じました。さらに男性は自分1人という環境で活動できたことも大きかった。“違い”における学びの場だったと思います。いろいろ言われましたけど(笑)
清水夏波  今まで環境に対してこういう対策を練ったらどうかなど、方法論でしか聞いてこなかったことを、パートナー企業に関わったことで違った側面から知ることができました。また、チームメンバーはたった4人でしたがみんないろいろな考え方を持ち、捉え方も全然違う。人によってこんなに違うということがわかりました。
後藤葵  私も、人と意見が違う時に、「ではその人はどうしてそう考えたのか?」と、知ろうとするきっかけができました。「自己主張だけではいけない」というのは一番得たところです。
飯尾歩  パートナー企業も、この先が分からない時代に生き残っていくために、皆さんの知恵を借りたいという本気の期待があったはず。経験をさせてあげるというのとは違います。皆さんもパートナー企業と対等に向き合いながら、他ではできない深い経験ができたのではと思います。
 今日はどうもありがとうございました。

パートナー企業からの課題

私たちの社会貢献活動に共感し行動できる仲間を増やす企画を検討せよ

解決策のキーワード

豊かで活力ある未来へつながりを創る
“伝達人(でんたつびと)”になろう

具体的な展開案

〔Communication Cups〜カードを通じた新たな仲間づくり〜〕

  • 注文時にパートナー(従業員)がスターバックスの社会貢献活動に関連した問いかけを記載した内容のカードをお客様に2枚配布。1枚はお客様自身がこの問いかけに対するマイアクションを記入。もう1枚は来店特典付きで、お客様が友人にプレゼント。パートナーからお客様、お客様から友人へとカードの内容が伝達される。カードをもらった友人がマイアクションを記入したカードを持って来店し、パートナー(従業員)とのコミュニケーションを通じて社会貢献活動の魅力を感じてもらい共感と参加促進につなげる。

〔Talk for you〜トークイベントの開催〜〕

  • お客様がスターバックスの社会貢献活動の内容や意義を学べるトークイベントを開催する。イベントに参加することで活動の意義を理解するとともに、アクションを起こしたいと共感し、積極的に活動に参加する仲間が増える。また、トークイベントや活動での体験を友人・家族に伝えたいという気持ちが生まれる。

解決策の詳細についてはこちら
かがやけ☆あいちサスティナ研究所 公式ホームページはこちら

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