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中日体育賞

第34回中日体育賞 レスリング 川井選手に贈呈

2020年1月21日 朝刊から



東京へ 伝説は続く

中日体育賞を受賞し、笑顔でトロフィーを手にする川井梨紗子選手=20日午後、中日新聞社で(榎戸直紀撮影)

中日体育賞を受賞し、笑顔でトロフィーを手にする川井梨紗子選手=20日午後、中日新聞社で(榎戸直紀撮影)

 第34回中日体育賞の贈呈式が20日、名古屋市中区の中日新聞社で行われ、レスリング女子の川井梨紗子選手(25)=石川県津幡町出身、ジャパンビバレッジ=に賞状やトロフィーが贈られた。

 川井選手は金メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ五輪から、4年連続で世界一に輝いてきた。東京五輪には57キロ級で代表に決まっている。妹の友香子選手(22)=至学館大=も62キロ級で代表に内定しており、五輪連覇とともに、姉妹での金メダル獲得に挑む。

 レスリングでは、04年アテネ五輪の吉田沙保里さん・伊調馨さん、12年ロンドン五輪の小原日登美さんの3人の金メダリストに続く受賞。贈呈式で川井選手は「歴代の受賞者はすごい方ばかり。あらためて東京五輪で成績を出さないといけないなと思いました」と語った。

 

残り半年、すべてを五輪に コーチの言葉を刻み

中日新聞社の大島宇一郎社長(右)から表彰状を受け取る川井梨紗子選手

中日新聞社の大島宇一郎社長(右)から表彰状を受け取る川井梨紗子選手

 第34回中日体育賞の贈呈式に臨んだレスリング女子の川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)。式の冒頭、芳名録にしたためた言葉は「熱く、冷静に、大胆に」。落ち着いて相手を揺さぶり、チャンスとみるや果敢に技を仕掛けていく。川井梨選手のスタイルそのものの、座右の銘だった。

 この言葉との出合いは2016年、リオデジャネイロ五輪の直前だったという。大学の仲間が、内緒で激励のメッセージを集めて寄せ書きを作ってくれた。目に留まったのが、女子代表を支えてきた斉藤将士コーチの言葉だった。

 「勝ちたいという誰にも負けない熱い気持ちを試合で持つこと。でも、試合の時は頭は冷静に、勝負を見極める。そして、勝つために思いきって大胆に行動する」。そう、意味を理解した。リオ以降、五輪4連覇の伊調馨選手との激闘に象徴されるように、険しい道のりが続いた。心にその言葉を常に刻み、厳しい戦いを乗り越えてきた。

 姉妹五輪で注目を集め、女子のエースとしての重圧ものしかかる。そんな自国開催の祭典。貫く姿勢は変わらない。(多園尚樹)

 

<一問一答> リオと同じ 挑戦者の気持ちで

中日体育賞を受賞し、芳名録を手にする川井梨紗子選手=いずれも中日新聞社で

中日体育賞を受賞し、芳名録を手にする川井梨紗子選手=いずれも中日新聞社で

 −受賞おめでとうございます。いよいよ五輪が半年後に迫ってきましたね。

 もう五輪しか見えない。残り半年、すべてを五輪のために使います。ただ、急いであれこれたくさんというより、目の前の課題を見つけて、一つずつつぶしていきたい。

 −最近は拠点の至学館大だけでなく、出稽古にも頻繁に行っていますね。

 愛知で半分、東京で半分というペースでやっています。自衛隊体育学校や山梨学院大などにお邪魔して、男子選手と練習させていただくこともあります。社会人になったから、そういうこともできるようになりました。

 −狙いはどんなところにあるのでしょうか。

 至学館にきて10年くらいたつのですが、環境に慣れてしまい、日々の緊張感が薄れてしまう。たまに東京に行って、やりなれない環境に身を置く。帰ってくると、久しぶりの至学館での練習だから緊張するんですよ。いつも緊張感を持ちたいから、出稽古はしていきたいと思っています。

 −2度目の五輪です。世界一を経験せず、挑戦者だったリオ五輪前と比べると、心境の違いはありますか。

 違わないですね。やるべきことは変わらないので。リオの時は、ひたすら無我夢中にがんばって、それで結果が出た。今もその時の気持ちに近づけようと思って練習に取り組んでいます。

 −あらためて、東京五輪の目標を聞かせてください。

 このためにたくさん苦しい思いをして厳しい戦いを勝ち抜いてきた。ここで勝たないと意味がないので、しっかり準備して優勝して終わりたいです。

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