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中日文化賞

日本将棋連盟 東海普及連合会

2019年5月3日 朝刊から


東海地方の将棋文化の振興 プロアマ団結し奮闘

日本将棋連盟 東海普及連合会

商業施設でのイベントに参加し、大勢の来場者に将棋の魅力を伝える(右奥から)普及連合会の竹河伊知郎さん、杉本昌隆八段、中山則男さん

 愛知、三重、岐阜の3県で、長年にわたり将棋の普及に力を注いだ。地元のプロ棋士やアマ指導者がこぞって参画し、東海棋界そのものともいえる。

 歴史は、東海棋界の礎を築いたプロ棋士板谷四郎九段に始まる。四郎九段は引退後の1970年、前身の日本将棋連盟東海本部を設立。息子の進九段がリーダーになり、熱心な普及活動に取り組んだ。

 しかし、進九段が47歳の若さで急死。四郎九段も鬼籍に入った。大きな穴を埋めようと、地元関係者がプロとアマの垣根を越えて結束。板谷親子の遺志を受け継ぎ、将棋の魅力を伝えてきた。

 功績の一つが、プロ棋士を養成する奨励会につながる「東海研修会」の設置。東京や大阪のように連盟からの補助を受けず、独立採算という厳しい条件の下で、将棋界のスター藤井聡太七段(16)ら若き才能を発掘した。アマ指導者の育成にも尽力。連盟が認定する指導員の数は、愛知県だけで160人を超え、東京都の2倍近くになった。

 進九段の弟子で藤井七段の師匠でもある副会長杉本昌隆八段(50)は「板谷先生から続く東海の情熱が実を結んだ。これから何人もプロが生まれるはず」。事務局長の中山則男さん(59)は「プロとアマが一致団結した組織。よそにはない」と胸を張る。「とにかく将棋を広めたいとの思いで頑張ってきた」とは、アマ組織をまとめる幹事の竹河伊知郎さん(71)の弁だ。

 その他、将棋を愛するたくさんの人びとがそれぞれの立場で奮闘した。藤井七段の活躍が、そんな草の根の活動に光を当て、近年では異例の団体受賞となった。

 (文化部・岡村淳司)

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