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静岡ニュース

県内有権者 選択の理由は

 自公政権への回帰か民主党政権の継続か、はたまた第三極に託すのか−。課題山積みの国政を象徴するかのように政党も論点も混沌(こんとん)とした衆院選。難しい見極めを迫られた静岡県内の有権者に選択の理由を聞くと、“消極的支持”に基づく投票行動が目立った。

◆自民「政策よりも人物」「安定感」

 沼津市の元会社員小沢真純さん(72)は「新しい人に二十、三十年を背負ってほしい。個別の政策より人物で選んだ」と自民新人に票を投じた。

 「あえて言えば『安定感』かな」。自民に託した浜松市南区の会社員松本保夫さん(51)はその理由をしばらく考え、こう答えた。「政権が変わっても何も良くならなかった。どの党がどうというほど違いはないのでは」

 自民支持を貫いた静岡市清水区の無職稲葉慧さん(70)は「及ばなかった分を反省して、もう一度頑張ってくれると期待した」と説明。

 浜松市天竜区の無職鈴木要一さん(78)も「迷ったが、もう一度しっかりしてほしくて自民に入れた」という。

◆民主「改憲に危機感」「約束待つ」

 政権交代から三年余。浜松市中区の高校非常勤講師藤戸照士さん(60)は「ころころ変えるのは良くない」と民主に一票。改憲に前のめりな勢力に危機感を覚えるといい、「中道路線で存在感を発揮して」と期待する。

 「自民政治に逆行させてはいけない。第三極より信用できる」と比例代表で民主を選んだのは静岡市葵区の無職服部照三さん(59)。

 三島市の会社員志村隆さん(49)は「約束をやり遂げるまでもう少し待ちたい」と民主に期待しつつ、「次できなかったら、もう投票しない」とくぎを刺す。

 浜松市北区の無職堀越良彦さん(85)も「もう戦争はしてほしくない。自民は戦争に走りやすいことを言っている」と託した。

◆第三極「国防の政策」「改革を期待」

 維新など第三極には既成政党へのあきらめ感と現状打開への期待が寄せられた。湖西市のパート山口健さん(63)は比例代表の投票先を迷った末、維新に。「どの党も同じようなことを言っていて分かりにくかった。石原慎太郎さんの人間的な魅力と国防の政策が大事だと思った」

 「政局重視の国会を変えてほしい」と維新を選んだのは静岡市葵区の主婦宮川映さん(62)。「世の中を大きく動かしてほしい」

 浜松市中区の主婦大崎順子さん(64)も維新。「改革を進めてくれるかどうかを重視した。民主党は何も変えてくれなかった」。掛川市の無職伊藤高司さん(64)は「自民も民主も頼りにならないと思い、第三極を選んだ」と明かした。