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静岡ニュース

県内の35候補が最後の訴え

 静岡県内八小選挙区の十二日間が終わった。乱立した十二政党のうち六党と無所属から立った候補は県内史上最多の三十五人。原発、消費増税、憲法九条の三大争点ですら、訴えから差を聞き分けるのは難しい。人柄を見ようにも期間が短く候補と接する機会も少ない。候補数が最多なら、決めかねたまま投票日を迎えた有権者も最多かもしれない師走決戦。選挙戦最終日の十五日、候補たちは「新しい日本をつくろう」「再び国会に送り出して」と、声を振り絞った。

 「日本の将来をこのままほっておいていいのか。政治を変えれば、新しい日本をつくれるはずだ」

 とっぷり暮れた夜の浜松市中心部。新人はのぼり旗やペンライトを掲げる陣営関係者とともに、道行く人に握手を求めて回った。

 最終日、同市内十三カ所でマイクを握った前職は「人気取りのパフォーマンスに惑わされない安定した政権が必要だ」とアピール。「国民の信頼を取り戻すための負けられない戦い」と最後の訴えに声をからし「再び国会へ送ってください」と支持を呼び掛けた。

 別の前職は午後七時すぎ、同市内の幹線道路交差点で最後の演説。何度もマイクを握った「原点」と位置付ける場所で「国益と生活をしっかり守り、古里を元気にします」。近隣諸国とのごたごたが続く外交の立て直しも誓い、集まった支援者らから「頼むぞ」と期待の声を浴びた。

 森町や磐田市豊田を回った新人も午後七時すぎから、市中心部の交差点に立った。大きく手を広げながら「日本の発展という理想を実現させるために、負けるわけにはいきません」。駆け付けた支持者一人一人にゆっくりと目をやった。

 雨がぱらつく中、磐田市のスーパー前では、別の新人が最後の演説。「ここは私が生まれ育ち、先祖がいる古里中の古里」と強調。「公約の一丁目一番地は、浜岡原発をやめること。国のシステムを変えよう」と訴えた。

 午後七時、静岡市清水区のJR草薙駅。前職は支援者ら約八十人を前に「まだまだこれから。明日まで戦い抜こうではありませんか」と絶叫。最後は支援者一人一人とがっちり握手し、頭を下げた。「投票箱が閉まるまで、日本の政治を進めるため、よろしくお願いします」

 藤枝市内でも、新人が約三百人の支援者に「この国を活力あるものにしたい。古里のため、すべてをかけて働きたい」と最後の熱弁を振るった。

 「この三年三カ月、自立という名の下に孤立が進んだだけだ」と訴えたのは別の新人。三島市や富士市などの街頭で、議席獲得に向け意気込んだ。

 お年寄りの孤独死や児童虐待をなくす政策に力を注ぐことを約束。「皆さんの心が動いたなら力を貸して」と声を張り上げた。