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静岡ニュース

一票に迷う 県内有権者

 政党も争点も多数入り乱れた選挙戦が十五日、幕を閉じた。静岡県内の有権者は一票を託す先を決められたのか。人柄、公約、政党、実績…。注目するポイントはさまざま持っているのに「そもそも選択肢がない」「まだ決められない」と聞こえてくる声からは、政治不信が透けて見えそうだ。

 「だいたい決めたが、こんなに決め手がない選挙も珍しい」と嘆くのは磐田市の自営業鈴木篤さん(42)。「景気低迷や外交など問題山積みなのに、未来を託すべき人や政党が見当たらず残念。将来がますます不安になる」

 「消費税と原発の政策を柱に候補者を決めた」のは浜松市中区の会社員黒田浩史さん(51)。インターネットや報道を活用して政策を吟味した。「少しの増税でも生活にこたえる。できれば無駄を削って財源を確保してほしい」と増税は半ば反対、原発は廃炉を望む。

 ただ、政治を信頼しているわけではない。「福島の事故で情報を隠していた政府の態度に政治不信が募った。投票は義務だと思うので行くと思うが迷っている」と明かす。

 中区の静岡文化芸術大三年大沢亜由美さん(21)は選挙権を得て最初の選挙。「初めての一票なので責任を感じる。家族とも話をして決めた」。個別の政策より党としての信頼感を重視。「消費税や原発も大事だけど十二党の公約すべては調べられなかった。一番任せられそうなところを選んだ」

 民主党への投票を決めたのは三島市の土産物輸出会社社長新田千代枝さん(80)。その心は「どの政党が政権を取っても、復興や景気対策など課題をすぐに解決するのは難しい。それなら、民主党にもう一度チャンスをあげたい」から。「まずは議員定数の削減に真剣に取り組んで」と注文を付けた。

 富士宮市の林業竹川将樹さん(53)は「小選挙区は第一次産業や農山村の振興に実績があり、田舎までよく足を運んでくれている人に入れる」ときっぱり。

 人柄重視は浜松市西区の主婦(77)も同じ。脱原発などに関心はあるが、決め手は選挙区での日ごろの活動という。「女性の支持者も大事にしてくれる人を応援したい。その上でしっかり理念を持っていれば言うことなし」と話した。