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静岡ニュース

民主、苦戦続く 本社世論調査

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 中日新聞社が十二日まとめた世論調査では、県内で調査した1、3、7、8区の四小選挙区で自民党候補が優位な情勢で、政権復帰を視野に入れる自民の勢いを反映した。これら四小選挙区では、比例代表の投票先でも自民が優勢となり、政党支持率も28・9%と、選挙戦序盤に八小選挙区で実施した調査に比べて4・9ポイント上昇した。序盤の調査から0・7ポイント増の14・4%にとどまる二位の民主党は苦戦し、大幅に議席を減らす見通し。三位の日本維新の会は同1・7ポイント減の9・3%で、当初の勢いを失っている。ただ、小選挙区、比例代表ともに半数が投票先を決めておらず、投票日まで流動的だ。(文中敬称略、<前>は比例代表での選出)

◆1区 牧野氏が猛追

小池 政就 38 み新

上川 陽子 59 自元<3>

牧野 聖修 67 民前<4>

河瀬 幸代 61 共新

尾崎 剛司 36 維新

 優位に立つ上川が序盤に比べ支持を拡大、牧野が猛追し、小池が続く。尾崎は序盤の勢いを失い、河瀬は苦戦している。半数近くの人が「まだ決めていない」と答えた。

 投票先を決めている人のうち、上川は自公支持層の大勢を固めた。支持政党なし層からも一定の支持を集め、勢いが増している。

 牧野は民主支持層の大半を固めた。序盤に比べ支持政党なし層に浸透したが、前回選ほどの支持はない。小池はみんな支持層のほとんどを固め、支持政党なし層からも支持を集めた。

 尾崎は序盤で「投票先を決めていない」と答えた支持政党なし層の支持を集めたが、伸び悩んでいる。河瀬は共産支持層以外への浸透が課題。

◆3区 宮沢氏リード

宮沢 博行 37 自新

岡村 哲志 62 共新

小山 展弘 36 民前<1>

鈴木  望 63 維新

 男女問わず幅広い年代から支持を受ける宮沢がリードを保ち、鈴木と小山が追う展開。岡村は苦しい戦いを強いられている。

 投票先を決めている人では、宮沢は自民支持層の八割近くを固め、公明支持層からの支援も厚い。鈴木も維新支持層の七割超を押さえたほか、支持政党なし層の四割強を固め、自民支持層にも食い込みをみせる。小山は民主支持層のほとんどを固めており、追い上げ態勢を整える。

 二〇〇九年の前回選比例で民主に投票した人のうち、小山への支持は四割に満たず、四割強が鈴木と宮沢を支持。民主票が他党へ流れた傾向がうかがえる。

 投票に「必ず行く」「できれば行く」という人の中では、宮沢が四割の支持を得ている。

◆7区 城内氏が安定

河合 純一 37 み新

斉木 武志 38 民<前><1>

城内  実 47 自前<2>

落合 勝二 68 共新

野末 修治 57 未新

 性別、年代を問わず満遍なく支持を得る城内が安定した戦いでリードを保ち、斉木、河合が続く。落合、野末は序盤の出遅れも響き、支持を広げられていない。

 投票先を決めている人のうち、城内は前回選の比例で自民に投票した人の九割近くを固め、民主に投じた人の半数以上も取り込んでいる。支持政党別でも自民のほか、公明、維新、支持政党なし層を手堅く固め、みんな支持層にも食い込みを見せる。斉木は公明や支持政党なし層の一部から支持を得て巻き返しを図るが、肝心の民主支持層からの支持が六割に届かず苦しい。

 河合はみんな支持層を固めるものの、維新や支持政党なし層には浸透しきれていない。

◆8区 伸びる源馬氏

塩谷  立 62 自<前><6>

太田 真平 26 未新

斉藤  進 42 民前<1>

平賀 高成 58 共元<1>

源馬謙太郎 39 維新

 塩谷が優位を保ち、源馬、斉藤が追う。太田、平賀は支持を伸ばせていない。

 塩谷は自民と公明、みんな支持層のほとんどを固めた。投票先を決めている人のうち、前回選の比例で民主に投票した人でも、塩谷が斉藤を上回り、民主支持層への食い込みも見せる。

 源馬は維新の八割を押さえ、支持政党なし層の一部にも食い込む。投票先未定の人の支持では、源馬が塩谷をしのぐ。

 斉藤は民主の大半を固め、未来にも支持を広げるが、サラリーマンや支持政党なし層への支持が伸びてない。

 太田は支持政党なし層の一部から支持を得るが、未来を固め切れていない。平賀は支持が共産に限られ、劣勢を強いられている。

◆民主票が流出

 二〇〇九年の前回衆院選の比例代表で、民主党に投じた人は今回、どの政党に流れるのか。1、3、7、8区の調査では、第三極の維新、未来、みんな、そして自民への流出が見て取れる。

 今回も民主に入れると答えた人は、区ごとに17〜28%の範囲にある。一方で、四小選挙区とも、第三極、自民に投じるとの回答が、民主に入れると答えた人を上回っており、民主の苦戦ぶりがうかがえる。

 依然、分からない・無回答としている人が四小選挙区とも20%前後に上っており、こうした人たちが、どのような投票行動を取るかも注目される。

◆比例票 迷う有権者

 比例票を「決めていない」と答えた人に、あえて投票先を聞いた調査結果に、前回と今回で変化はあるか。1、3、7、8区で見ると、1、8区では「分からない・無回答」と答えた人の割合は前回より増えている。終盤を迎え、より惑う有権者の姿も垣間見ることができる。

 あえて民主を投票先に挙げた人は、3、7区で今回の方が増えたが、1、8区は減るなど区によって異なる。自民は8区を除き、今回の方が増えた。

 第三極は、維新、未来、みんなで動きが異なる。維新は1、3、7区で減少しているが、8区は増加している。未来は1、3区で微増ながら、7、8区は減らした。みんなは1、3、8区が減り、7区は増えている。小選挙区の候補の人気や、他党候補との競り合いも影響したとみられる。

※グラフの数字は小数点第2位で四捨五入。計100%にならない場合がある。

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