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静岡ニュース

小選挙区候補の動きを追う 3区、4区

◆各陣営の主張 前面に 3区

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 「まずは経済を活性化させる」。宮沢博行さんは、経済政策に力点を置く。「地元の人たちの一番の関心事は、経済発展だということが分かったから」と陣営関係者。

 政権交代後、自民党員は選挙区内で大きく数を減らしたが、長かった与党時代に培った組織力は他党に勝る。地方議員が地域や企業、団体との間を取り持ち、遊説の実動部隊として力を発揮している。

 報道で自民有利とされたことから、陣営関係者は「まだまだ知名度不足」「新人なので必死に戦うだけ」と緩みを警戒する。

 小山展弘さんは九日、掛川市で開かれた決起集会で、約八百人を前に津波・防災対策、金融緩和による経済対策、医療問題を取り上げて強く支持を訴えた。演説で必ず強調するのは、セーフティーネットを万全にし、マネーゲームを復活させない「助け合いの社会の構築」。「これが最大の争点」と言い切った。

 連合静岡や有力企業経営者らの支援を背景に、企業や団体を回って支持固めを図る。一部農協の支持も得た。

 宮沢さん、小山さんが原発問題に触れないのに対し、鈴木望さんの主張は、選挙区内に立地する浜岡原発の「廃炉」、ただ一点。「東海地震の想定震源域上にある浜岡を廃炉にし、火力発電所を造って雇用と電力安定供給を確保、地域振興を進める」と訴える。

 出馬決定が公示二週間前で大幅に出遅れたが、磐田市長を引退後、解散していた後援会の会員に再び結集を呼び掛けた。浜岡再稼働を問う県民投票を目指した住民運動の仲間も集まった。人がいれば車を止め、精力的な「一分街頭」を展開。市長時代の遺産にどれだけ上乗せできるかが課題だ。

 党内で長らく原発問題を担当してきた岡村哲志さんも連日、二十カ所に及ぶ街頭演説をこなし浜岡廃炉を訴える。「(候補者を擁立した)前々回より、手を振る人が増えた」と平松雅人党中部地区委員長。「政党乱立で埋没の恐れもあるが、第三極とともに共産党の主張も聞いてくれる人が増えたのは好感触だ」と手応えを語る。

 宮沢 博行 37 自新

 岡村 哲志 62 共新

 小山 展弘 36 民前<1>

 鈴木  望 63 維新

◆支持拡大へ追い込み 4区

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 公示後で最初の土曜の八日、田村謙治さんは、全国を応援で駆け回る民主党の細野豪志政調会長と富士宮市の衣料品チェーン店前に立った。「民主党も若手が変えていかないといけない。国会で一緒に仕事をした田村さんは、絶対に欠かせないパートナーなんです」

 民主劣勢が伝えられる中、党を中枢で支える細野さんが、党内での田村さんの存在感をアピール。田村さんは「勇気百倍。細野さんと日本を変えていきたい」と意気込んで選挙カーに乗り込んだ。

 マニフェスト(政権公約)に対する有権者の不信感は強いとして、個別政策の訴えは封印し「真の政治主導で政界を一新する」と強調。若さを前面に、若者や支持なし層への浸透を狙う。

 望月義夫さんは、港湾関連企業やJAなど業界団体の支援に加え、選挙区内の市議や県議がしっかり足場を固める。出身の静岡市清水区に比べ、浸透度がやや劣る富士宮市にも積極的に入り、公示後だけでも回った企業は四十社を超えた。

 九日には福田康夫元首相が清水区の選挙事務所を訪れて激励。「望月さん、いい線行ってるよ」と手応えを口にし「あと一週間あるので油断したら困る」と引き締めた。望月さんも「前回選の大逆風よりはましだが、自民党への追い風とまではいってない」とさらなる組織固めに余念がない。

 特定の支援組織を持たない小林正枝さんは、主に街頭で支持を訴える。選挙区唯一の女性、第三極勢力の候補として「消費増税凍結」を主張。ゲリラ的な遊説を展開し、選挙事務所を置かない富士宮市でも浸透を図る。「民主でも自民でもない有権者の受け皿になる」と最後の追い込みに懸ける。

 4区では二〇〇三年以来となる共産党候補の藤浪義浩さんは、街頭演説と支援者回りを重視。「反原発」「消費増税反対」「憲法九条の堅持」を柱に支持拡大を目指す。財源確保のため、年収一億円以上の富裕層や大企業に応分の負担を求める税制改革を提唱している。

 望月 義夫 65 自<前><5>

 藤浪 義浩 65 共新

 田村 謙治 44 民前<3>

 小林 正枝 41 未<前><1>