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静岡ニュース

公明「協力」と「警戒」

◆自民を推薦 県内8から5選挙区に

 後半戦に入った衆院選で、静岡県内の小選挙区には公認候補を立てていない公明党の動向に注目が集まっている。本社の世論調査では、公明支持層を固めた候補が優勢となっており、同党が当落のキャスチングボートを握る展開を見せている。

 「日本を再建するには自公による政権奪取が欠かせない。小選挙区は自民候補、比例では公明候補を押し上げていただきたい」

 四日、ある自民候補の出陣式。応援に駆けつけた公明の地元市議が声を張りあげた。候補者自身も「政権を取るため公明党に支援いただく。小選挙区は私、比例は公明党で互いに協力して政権を奪取したい」と訴えた。

 自公政権時代から、両党は公明が小選挙区で自民候補を支援し、自民が比例代表で公明への投票を呼び掛ける選挙協力を構築してきた。公明は前回、全八選挙区で自民候補を推薦したが、今回は1、3、4、7、8の五選挙区に限定、強弱を付けた対応となった。

 公明党県本部幹事長の蓮池章平県議は「前回と違い今は与党ではない。地元の意向を尊重した結果で、自民だからという理由で全員を推薦するものではない」と話す。

 公明は今回、自民支持層の比例票が日本維新の会などの第三極に流れることを警戒し、自民側に比例での協力を徹底して求めている。

 ある自民系市議は「公明はすごく厳しい。確実なバーターを求めてくる」と明かす。この市議は、小選挙区候補への支援と引き換えに比例票の取りまとめを求められ、自身の支援者の名前を公明側に伝えたという。