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静岡ニュース

候補者の横顔紹介(3)

 県内八選挙区に三十五人が立候補した衆院選。原発政策や消費税増税、改憲などをテーマに論戦が繰り広げられている。各候補者の人柄を中心に、その横顔を三回に分けて紹介する。(上から届け出順)、<前>は比例代表での選出

7区

河合 純一(かわい・じゅんいち)候補 37 み新

パラ五輪に6回出場

 全盲のスイマーが、二〇一〇年参院選に続いて再び国政に挑む。生まれ育ったのは旧舞阪町。「地元の温かさ、苦しみを受け止め、国政に生かすのが使命」と心に誓う。

 十五歳で視力を完全に失っても、五歳から続ける水泳に打ち込んだ。パラリンピックに六回出場し、五個の金メダルを獲得。「不可能と思われたことでも、努力と工夫、多くの方の支援で成し遂げられた」と胸を張る。

 舞阪中学校で社会科教諭を務め、「子どもは希望だ」との思いを強くした。いじめ問題には「早く見つけ、適切な対応を取るのが大切」と力説する。

斉木 武志(さいき・たけし)候補 38 民<前>

地元ラジオ番組出演

 「製造業で働く人たちは、職場が海外へ移る心配を抱えている。しっかりと雇用を増やしたい」。政権与党を担った経験と知識を基に、地元で生かせる産業政策を展望する。

 前回、NHKアナウンサーから転身して比例東海で初当選。地元企業の設備投資に対して補助する取り組みを進め、海外流出に歯止めをかけられたという。「失業率の改善にもつながったと思う」と充実感をにじませる。

 地元ではFMラジオに出演し、国政の話題を伝え、リスナーからの質問に答える。「草の根で応援してくれる人も増えてきた」と手応えを感じている。

城内 実(きうち・みのる)候補 47 自前

戦前のレコード収集

 無所属で立候補した前回、政権交代の嵐の中で勝ち抜いた。今年五月、自民に復党。「新人のつもりで戦う」と気を引き締める。

 二〇〇五年の郵政選挙で、七百余票差で落選した悔しさが原点だ。選挙区をこつこつ歩き、支援の輪を広げていった。世論調査を重ね、弱点の分析もした。「困難な局面でどう浮上するかを緻密に考えていた。今の内憂外患の難局の中、この経験が役に立っている」と力を込める。

 戦前のレコードを中学生時代から集めている。疲れた時は、寝る前に一〜二曲を聴く。「味のある良い音がするんです」

落合 勝二(おちあい・かつじ)候補 68 共新

生活に困った人 支援

 二〇〇八年のリーマンショックを受け、浜松市内でも多くの失業者が出た。年末に炊き出しや街頭相談会に取り組んで以来、生活に困っている人たちの支援活動を続けている。「約二千人に携わったが、失業者はまだ多い。今の政治の結果だ」と指摘。「貧困と格差の根絶に全力で頑張る」と意欲を見せる。

 立候補のきっかけは、高まりつつある改憲論。「九条を守るために、私が出ないと」と使命感に駆られた。

 浜岡原発の永久停止裁判の原告にも名を連ね、「力を込めて原発ゼロを訴える」と話す。元市職員で職員組合執行委員長も務めた。

野末 修治(のずえ・しゅうじ)候補 57 未新

欧州、中東10カ国訪問

 病院や認知症のグループホームなどで看護師として十年ほど働き、痛感した。「社会の問題が看護の現場に影響している。社会を正しく変えなければ」

 政治への意識は学生時代から強かった。日本未来の党に合流した国民の生活が第一の公募を知り、十月にレポートを提出。立候補を打診されたのは、十一月三十日だった。

 看護師の経験から「生き続けるために必要な希望と安心をつくる政策を進めたい」と話す。最近の四〜五年間に欧州や中東の約十カ国を訪問。「経済危機などを肌で感じた。やはり歩いてみないと」と実感を込める。

8区

塩谷 立(しおのや・りゅう)候補 62 自<前>

吉田茂のドラマ感銘

 父の後を継ぎ、国会議員を六期務めてきたベテラン。直近まで党の最高意思決定機関である総務会長を務めた。今回の選挙戦では「日本経済、地元経済の立て直しと社会福祉政策を訴える」。

 十月から党科学技術創造立国調査会長を務める。印象に残る本はノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授の著書。「わかりやすく示唆に富んだ考え。科学技術に力を入れる必要を感じた」

 最近のドラマで日本の独立に携わった吉田茂の損をして得を取る姿に感銘を受けた。バスケットやラグビーの観戦、ゴルフが趣味。母、妻と三人暮らし。

太田 真平(おおた・しんぺい)候補 26 未新

アジア、欧州など旅行

 大学在学中から、元民主党代表で未来前職の小沢一郎氏宅に書生として住み込んだ。卒業後そのまま私設秘書に。「さまざまなことを間近で見てきたが、信念を曲げない姿勢を尊敬している」ときっぱり。小沢氏の著書「日本改造計画」は「政治を志す上でのバイブル」。「時間があれば読み返す」と言う。

 趣味は旅行で、アジアや欧州各国を旅した。今はなかなか時間が取れないが、「ガイドブックなどで、いろいろな国の様子を見ていると癒やされる」と表情を和らげる。

 藤枝市出身で元サッカー少年。好きなチームは清水エスパルス。

斉藤 進(さいとう・すすむ)候補 42 民前

2年間で50カ国巡る

 東京都小平市議を経て前回衆院選で初当選。厚生労働委員会などに所属した三年を「小泉政権以降ぼろぼろの社会保障政策を中心に立て直した。全力疾走の道半ば」と振り返る。

 浜松で生まれた後、自衛官の父親に伴い転校を重ねた。自衛官や家族が差別的に見られた経験から、身分や憲法の問題を考え「小学生のころに政治を志した」。「政治の道の前に世界を見る」とイスラエルなど二年間で約五十カ国を巡った。好きな言葉は「寛容」と「個人の尊厳」。

 読書とマラソンが趣味。小学生と幼稚園児の一男二女の子育て中でもある。

平賀 高成(ひらが・たかしげ)候補 58 共元

時代劇の映画が好き

 「趣味は映画観賞で、特に時代劇」。藤沢周平原作の「たそがれ清兵衛」が一番のお気に入りで、四〜五回は見たという。

 入党は二十一歳。「党員だった職場の先輩が、自分のことを後回しにして、みんなのために頑張っていた」。そんな姿にひかれた。

 党県委員会役員などを経て、一九九六年から一期、衆院議員を務めた。「信頼できる党」と語り、「『反共』偏見や誤解をなくすために、党員の一人一人が疑問に答えられる力を付けなければ」とまっすぐに訴える。

 二月に男児の初孫が誕生。「かわいいですねえ」と相好を崩す。

源馬 謙太郎(げんま・けんたろう)候補 39 維新

ODA参加、武器回収

 浜松市西区舞阪町出身。両親は地元で塩辛屋を営む。米国の大学院で紛争解決と平和構築を専攻。日本の政府開発援助(ODA)事業でカンボジアで四年間、銃など小型武器の回収にあたった。

 八年間母国を離れ、「海外に憧れを抱いていたが、むしろ日本の素晴らしさに気付いた」。地方から日本を元気にと松下政経塾を経て県議選に出馬。二期五年間経験を積むうちに、国と地方の壁を無くさなくては解決しない、と国政への転身を志した。

 スポーツジム通いやランニングが趣味。妻、小学二年生、幼稚園児の娘と四人暮らし。