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静岡ニュース

候補者の横顔紹介(2)

 県内八選挙区に三十五人が立候補した衆院選。原発政策や消費税増税、改憲などをテーマに論戦が繰り広げられている。各候補者の人柄を中心に、その横顔を三回に分けて紹介する。(上から届け出順)、<前>は比例代表での選出

4区

望月 義夫(もちづき・よしお)候補 65 自<前>

子どもたちのために

 「一回顔を洗って出直してこいという国民の皆さまの声。真摯(しんし)に反省しないといけない」。二〇〇九年の衆院選落選後、座右の銘「至誠通天」を胸に選挙区の街頭で毎朝、声をからした。

 外務大臣政務官や国土交通副大臣など政府の要職を歴任。一方で「私は二世議員でもなければ、高級官僚でもない。清水の八百屋さんの息子だ」と語る気さくさも売りの一つだ。

 一一年に繰り上げ当選で国政復帰する直前、陰日なたに支えてくれた妻真由美さんを亡くした。期するものはある。「子どもたちの将来のためにも頑張らなきゃいけない」

藤浪 義浩(ふじなみ・よしひろ)候補 65 共新

早朝体操で健康管理

 高校卒業後、「戦争反対に命を懸けた党の一員として働いてみたかった」と二十歳で共産党に入った。

 「青い空は青いままで子どもらに伝えたい」。好きな言葉に原水爆禁止世界大会公募作の歌「青い空は」の一節を挙げる。その心を「原水爆を許さないという思い」と説明し、反原発や環境問題にもつながると強調する。

 写真が趣味で、カメラ店の勤務経験もある。庶民の姿や一瞬の表情を切り取る作業に魅力を感じる。選挙は地方選を含めて初挑戦。一年前から始めた早朝のラジオ体操で健康管理に努める。

田村 謙治(たむら・けんじ)候補 44 民前

高杉晋作を尊敬する

 「日本をいい国にしたい」。小学生の時に抱いた思いが、政治家としての原点。二〇〇二年に財務官僚を辞めて、政治の世界に飛び込んだ。

 愛称は「たむけん」で、オレンジ色のネクタイがトレードマーク。「清水エスパルスと富士宮焼きそばののぼり旗のイメージカラーだから」と郷土愛をのぞかせる。

 「年功序列を打破し、官僚を動かせる。幅広い政策に精通した実力ある政治家が結集し、連携しないといけない」

 尊敬する高杉晋作に自身を重ね、若手リーダーとして「政界一新」に決意をにじませる。

小林 正枝(こばやし・まさえ)候補 41 未<前>

愛犬との時間 息抜き

 二〇〇九年の衆院選で政権交代の風に乗り、民主党の比例単独で初当選した。消費増税に反対し、一一年に離党。新党きづな、国民の生活が第一を経て、結党間もない新たな党からの出馬となった。

 一度は県外の選挙区からの立候補を打診されたが「育ててもらった地元への愛着と責任がある」と、4区にこだわった。「清水は南海トラフ巨大地震の津波対策、富士宮では富士山噴火への対応。防災、減災対策こそ地元の課題」と訴える。

 小沢一郎政治塾に通ったことが政治家になったきっかけ。愛犬とじゃれ合う時間がたまの息抜きだ。

5区

吉川 赳(よしかわ・たける)候補 30 自新

娘の寝顔が元気の源

 衆参両院議員の秘書を経験し、実父は現職の県議。少子化対策として、働く親が安心して子育てできる環境を整えようと考えた際、自然と政治の世界に目が向いた。

 若さと情熱が売り。「どこにでも行く政治家でありたい」と、趣味の登山で培った脚力を生かして、五市二町の広大な選挙区を駆け巡る。

 六歳の長女から誕生日にピンク色のネクタイをもらい、そのまま自身のイメージカラーにした。今や同色のネクタイは十六本も持っている。「帰宅してから見る娘の寝顔が元気の源」と子煩悩な父親の顔をのぞかせた。

細野 豪志(ほその・ごうし)候補 41 民前

伊豆の温泉 入りたい

 阪神大震災で、被災地支援のボランティアをした大学四年時から政治を志した。「政治の力で人の命を助けたい」と政界に飛び込んで以来、首相補佐官や環境相などを務め、今年は党の顔でもある政調会長に就任した。

 「一人でも多くの仲間を当選させたい」と全国を応援演説で駆け巡り、地元へ帰れる時間はわずか。地元を留守にする選挙は初めてだが、「信頼できる支援者が私の思いを伝えてくれる」と話す。

 多忙な毎日だが、お風呂に入って頭をリフレッシュさせているという。「本当は伊豆の温泉でも入りたいんですけどね」と笑う。

大庭 桃子(おおば・ももこ)候補 56 共新

毎朝手作りジュース

 出産した二十一年前、「子どものために、少しでもいい世の中を残したい」という思いが強まった。尊敬する両親が入党していた共産党で活動を開始。子育てをしながら函南町議を三期十二年務め、乳幼児医療費の助成を進めるなど教育・福祉分野に尽力した。

 楽天家で明るい性格だが「理不尽なことが許せないタイプ」。消費税増税ストップと浜岡原発の廃炉・原発ゼロを訴え「世論も党の主張に近づいている」と手応えを感じる。

 特技は小学生のころから始めた手芸。健康のために、毎朝、手作りのミックスジュースを飲んでいる。

石下 久雄(いしおろし・ひさお)候補 58 無新

趣味は海釣りと旅行

 子どものころから科学が好きで、陸上自衛隊では、主に将来の装備を考える研究開発部門に所属。だが、「各国で兵器を減らさなければ平和は訪れない」と考えるようになった。

 「国際平和のためには、国連安保理常任理事国の拒否権をなくして、国連が機能するように改革する必要がある」と訴える。政治を志したのはごく最近で、自身の考えと一致する政党がなく、無所属で立候補。「支持団体も金もないが、正義感はある」とアピールする。

 趣味は海釣りと旅行。妻と次男の三人暮らしで、一月に孫が生まれるのが楽しみ。

6区

渡辺 周(わたなべ・しゅう)候補 51 民前

自己流で健康を維持

 県議選から数え、今回が八回目の選挙戦。「離合集散を繰り返す中、政党や政治家の信頼が問われる選挙だ」と争点を位置付ける。

 民主党政権の三年間で、総務、防衛の副大臣を務めた。「マニフェストを守れなかった見通しの甘さは認める。だが公益法人改革、二十四時間の介護サービス開始など、政権交代で前進したことも多い」と訴える。

 今回のキャッチコピー「正論健在」は自ら考案。「野党時代に言ったことは与党になって官僚に煙たがられても言い続ける」。自己流の足裏マッサージで健康を維持。妻、長女、長男と四人暮らし。

勝俣 孝明(かつまた・たかあき)候補 36 自新

地元の元首相を尊敬

 地元・沼津市に本店のあるスルガ銀行で十一年働き、党の公募で二〇一〇年十二月に公認候補に内定。「中小企業の経営者らと話すうち、国の仕組みを変えなければ地域は良くならないとの思いが強くなった」と語る。この二年間、伊豆半島をくまなく回り支持を訴えた。「東日本大震災後は海辺から観光客が消えたと、現地を歩いて気付いた。若さ、フットワーク、経済政策では誰にも負けない」とアピールする。

 「信念を貫く姿勢に共感する」と地元選出の元首相、石橋湛山を尊敬する。妻と六歳、三歳、生後六カ月の二男一女と五人暮らし。

井口 昌彦(いぐち・まさひこ)候補 58 共新

肥満解消に剣道再開

 衆院選への挑戦は十二年ぶり二度目。「脱原発のデモが全国に広がる中、原発は絶対に許せないと思った」と出馬を決意した。

 浜松市出身。幼少時に父の衣類工場がつぶれて味わった貧困生活が、政治を志した原体験だ。生命保険会社に勤務後、「格差をなくしたい」と二十五歳で入党。今回、十二の政党が乱立するが「大企業や米国優先の政党が多い。平和を九十年も一貫しているのは共産だけ」と強調する。

 高校時代に始めた剣道は「肥満解消に」と五十歳で再開し、来年は五段の昇段試験に挑む。妻、長女、孫と四人暮らし。

日吉 雄太(ひよし・ゆうた)候補 44 未新

幼少から伊豆親しむ

 公認会計士として複数の監査法人で長年勤務。「3・11をきっかけに、国民の望みと違う方向に世の中が進んでいると違和感を持った」。九月下旬に当時の「国民の生活が第一」の公募に応じた。

 原発ゼロや消費増税の阻止を目指す。「会計士の視点で見ると、原発が安い電力なのか疑問。事故のリスクや廃棄物のコストが含まれていない。不景気のなか、増税すれば税収が減り、経済には逆効果だ」と指摘する。

 子ども時代から伊豆の自然に親しみ、海釣りが趣味。関東地方に妻と小四の長女を残し、今夏からは伊東市の実家で両親と暮らす。