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静岡ニュース

静岡1区 出陣式、立場鮮明に

 既成政党から新党まで過去最多の三十五人が立候補した静岡県の衆院選小選挙区。全国の縮図ともいえる対決の構図が公示の四日、県内各地に出来上がった。三年三カ月の民主党政治に審判を下す選挙のキーワードは「原発」「消費税増税」「憲法九条」の三大争点。選挙戦初日の激戦区で候補たちの訴えや有権者の反応を聞いた。

 五人が立候補した静岡1区。届け出を済ませた直後の出陣式で、それぞれの訴えを聞いた。

 みんな新人の小池政就さん。「命が危険にさらされる一大事に真実を伝えられなかった」と東京電力福島第一原発事故を取り上げたが「原発ゼロ」には言及しなかった。出陣式では消費増税や憲法に触れる代わりに、財政難、人口減などをテーマに、政治や政党のあり方の変革を訴えた。

 「三党合意でも、景気が上向かないと消費税を上げないと約束している。そこを選挙戦で理解していただく」。自民元職の上川陽子さんは有権者の不安を和らげようと、消費増税に対する考えを説明した。原発にも触れ「新エネルギーにかじを切り、結果的に脱原発社会の実現を目指す」。重視する外交や安全保障政策でも熱弁を振るった。

 経済産業副大臣を務めた民主前職の牧野聖修さんは消費増税の必要性を訴えながら「社会保障制度をしっかりやっていきたい」と決意表明。二〇三〇年代に原発ゼロを目指す党の方針を説明し「風力や波力など多様な発電の地産地消で、生活と経済を守り育てていく」と訴えた。

 共産新人の河瀬幸代さんは、三つの争点に言及。「関西電力大飯原発を止め、他の原発は再稼働させない。原発ゼロに本気で踏み込めるのは共産党だけ」と強調し「増税ストップの柱になる私を支援してほしい」と力を込めた。「共産党は憲法をしっかり守る」と護憲の立場も鮮明にした。

 一方、公示近くになって静岡市議からの転身を表明した維新新人の尾崎剛司さんは、第三極の維新から立った意気込みに力点を置いた。「日本維新の会に一人でも多くの賛同をいただけるよう、この選挙戦をしっかりと戦いたい」。既成政党に挑む姿勢を前面に出した。