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静岡ニュース

二大政党制の定着 問われている選挙

◆日詰一幸・静岡大教授

 今回の総選挙は、十二にのぼる政党が争うことになったため、有権者にとっては投票先を決めることが悩ましい選挙戦になっている。それは、いまだ日本には英米のような二大政党制という形が十分に根付いていないという現実があり、有権者に分かりやすい選挙戦の構図を示し得ていないからと思われる。

 自民党が政権を奪還することを狙っているが、防戦一方の政権党である民主党の他に多数の政党が名乗りを上げており、どの政党に政権を委ねるべきか、有権者の悩みは尽きない。

 前回の総選挙では、選挙による政権交代が実現し、小選挙区制を基本にした選挙制度の威力を垣間見た。有権者が現在の選挙制度を十分に生かし「政権交代のある民主主義」を日本に定着させることができるのかどうか、その試金石になるのが今回の選挙であろう。

(行政学)