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長野ニュース

主な候補者の横顔 <1区>

 4日公示された衆院選では、県内5小選挙区に立候補している23人が16日の投開票を目指し、師走の県内各地を駆け回る。困難さを増す時代に政治家を志す候補者たちは、どのような思いを抱いて選挙に挑むのか。主な候補者の歩んできた経歴や人生観、私生活の一端などを紹介する。

 (衆院選取材班)

◆武田良介さん(33) 共新 「じっくり聞く」が信条

 党の青年組織で、若者の雇用実態を調査したことが政治家を志すきっかけとなった。佐久市のハローワークで、三十六時間もの長時間勤務を訴えた工場勤務の三十代男性の話を今でも覚えている。「雇用状況を改善するためには、政治の力が重要だ」と実感した。

 「相手の話をじっくり聞く」のが信条。出馬表明以降、「原発をなくしてほしい」という子育て世代の声や、「年金が減らされるのは、早く死ねということか」とつぶやく高齢者の声に耳を傾けてきた。「個人が抱える問題は、社会のゆがみの結果でもある」と訴え続けている。

 家庭では三歳と九カ月の息子の父。子どもの話になると、自然と笑みがこぼれる。長野市安茂里小市。

◆小松裕さん(51) 自新 五輪選手の体調支える

 一九九四年広島アジア大会で野球日本代表チームに帯同して以来、今夏のロンドン五輪まで多くの世界大会で代表チームに加わり、選手の体調管理をサポート。ソフトボール、体操、レスリングなどの競技でメダリストの肉体を支えてきた。

 「選手と同じ目線で、メダルを取りたいという思いを共有することが必要」と、選手との信頼関係を築くことを重視した。出馬を決断した際は多くの選手から激励を受けた。

 選手が見る人に感動を与える現場に立ち合ううちに「スポーツの力を日本の力にしたい」と政治の道を志すように。「病気を治すだけが医療ではない。みんなが心も体もいきいきと暮らせる社会にできるような政策をつくりたい」。長野市上松。

◆篠原孝さん(64) 民前 農家育ち地産地消実践

 中野市のリンゴ農家の生まれ。「地方農業の厳しい実情を代弁したい」と、旧農林省(現農林水産省)に入った。党幹部から「農政を任せたい」と請われて政治家に転身した今も、その気持ちは変わらない。

 三十年間に及んだ農水省勤務の経験から、環太平洋連携協定(TPP)に当初から反対。「TPPは農業だけじゃない。医療や金融など日本の制度や仕組みを粉々にする」と主張。TPPではなく、国内循環型の「地産地消」を呼び掛ける。

 普段の生活からも地産地消を実践。衣・食は極力国産のものを選ぶようにしている。最近支持者訪問で足腰が鍛えられ「秘書の誰よりも健脚です」と笑う。妻と子ども三人の五人家族。中野市田麦。

◆宮沢隆仁さん(57) 維新 多彩な趣味の脳外科医

 水頭症などの研究が専門の脳神経外科医。ドイツの研究所で勤務していた一九八九年、ベルリンのブランデンブルク門で東西ドイツ国境開放の騒ぎに居合わせたことが、政治への原点になった。

 脳外科医の視点から見ると、政治は脳の能力をフルに使う「脳の総合格闘技」という。「政治の世界もプロばかりでは思考が固定化する。各分野で活躍してきた発想力を国会に入れないと日本は変わらない」と訴える。

 「脳は使わないと衰えてしまう」が信条で、医師業のかたわら、東京都内のビジネススクールで経営学などを学ぶ。テニスや登山など趣味も多彩。マンネリにならないよう、常に脳に負荷をかけるように心掛けている。埼玉県越谷市南越谷。

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