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長野ニュース

ネット駆使、訴え熱く 立候補予定者

フェイスブックを更新する立候補予定者

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 12月4日公示、16日投開票の衆院選に向けて、多くの立候補予定者がインターネットを活用している。街中でも簡単にネットに接続できるスマートフォン(多機能型携帯)やタブレット型端末の普及もあり、街頭演説の写真をその場でネット上に載せる候補も登場。有権者との距離を縮めようと、ネット空間でも熱い訴えが飛び交う。 

 「おざーっす!」。元気の良い朝のあいさつをインターネットの交流サイト(SNS)「フェイスブック」に投稿するのは、3区のみんな新人井出庸生さん(35)だ。

 昨年一月からフェイスブック上で日ごろの活動を報告。「日常的に支援者とコミュニケーションが取れる」と、毎日少なくとも五回の更新を欠かさない。ポスター用の写真を二種類投稿し、どちらが良いかと聞いたりもする。「ネットの利用者に、政治や選挙への参加意識を持ってほしい」と期待を込める。

 2区の自民新人務台俊介さん(56)はフェイスブックや短文投稿サイト「ツイッター」のほか、「むたい俊介アワー」と題した講演の動画も配信する。

 「世代に合わせ発信方法を使い分けるのは大事なこと」と、ネットを気軽に利用する若者を強く意識する。

 政策の主張以外でネットを活用している例もある。5区の「国民の生活が第一」前職の加藤学さん(43)はツイッター上でポスター張りやビラ配りのボランティアを募集。手伝ってくれる人が必要という事情に加え、「選挙や政治に諦めを持つのではなく、動く側に回って世の中を変えていくんだ、という流れを喚起したい」と考えてのことだ。

 ネット上で頻繁に短文を投稿することに抵抗を感じているのは、4区の共産新人上田秀昭さん(58)。自身はブログを使い、写真を交えながら活動の様子を有権者に届ける。更新は二、三日に一度のペース。「文字にするからには正確でないといけないし、伝える価値があるかの判断も必要になる。しっかりと考えて書きたいからブログにしている」と話す。

 1区の民主前職篠原孝さん(64)もブログでの長文派。更新は月に二、三回。政策や自身の考えを伝え、時には一回の投稿で五千字を超えることも。陣営は「集票のことは考えていません。全国の有権者に政策を伝えたいという思いが強いです」。

 公示後は、公職選挙法によってインターネットを使った活動は禁止されるが、「公示後も自由に使えるようにすべきだ」という意見は多い。

(衆院選取材班)

 <ツイッター> 利用者が「ツイート(日本語でつぶやき)」と呼ばれる140字以内の短文を投稿して交流するミニブログ。個人が身辺雑記を投稿するだけにとどまらず、政治活動や事件現場、イベント会場からの生中継にも使われる。

 <フェイスブック> 世界最大のインターネット交流サイト。他のインターネットサービスと違って実名登録が求められるのが特徴。中東の反政府デモや東日本大震災では、ツイッターと共に連絡手段などに活用されて注目を集めた。