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長野ニュース

<決戦迫る>5区

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 再選を目指す「国民の生活が第一」前職加藤学に、議席奪還を狙う自民元職宮下一郎、共産新人三沢好夫、社民新人池田幸代が挑む。前回選と同じ顔ぶれが活動を展開する中、民主も候補者擁立を模索しており、激戦となりそうだ。

 消費税増税に反対し、民主から生活へ移った加藤は「離党という決断までして増税に反対したことを訴える」。離党は七月だが、いまだに民主党候補と見られることもあり、生活の知名度向上にも力を入れる。

 過去二回、民主公認候補として受けた連合の支援を受けられないため、ビラ配りなどに必要な人的余裕がなく「厳しい戦いになる」と話し、支持者回りを徹底しながら協力者集めにも余念がない。

 増税阻止や脱原発など社民、共産と主張が重なることに対しては「政策を実現できるのは、与党にいたわれわれだ」と差別化を図る。

 雪辱に燃える宮下は浪人中にミニ集会をこまめに開催。「有権者の意見を聞く努力が欠けていた」と、地域の祭りなど小規模な行事にも顔を出した。解散後は後援会の組織固めと業界団体へのあいさつ回りに奔走。ネットを積極活用しブログやフェイスブックでも政策を訴え、若い世代への浸透も図る。

 地域を回って住民の意見を聞き、政策に反映させる姿勢を強調。飯田下伊那地方に中間駅が設置される予定のリニア中央新幹線の開通を見越して「今後十五年間を集中改革期間とし、インフラ整備や観光開発などを進めていく」と訴える。

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 四回目の国政挑戦になる三沢は十月以降、十五カ所で八百人と懇談。消費増税や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への反対、原発ゼロを訴えてきた。

 特にTPPでは参加反対を掲げるJAとの協力関係を深め、医師会も含めこれまで保守政党の支持基盤だった団体などへの支持拡大を目指す。

 「地域の声を受け止められるのは、伊那谷で生まれ育った自分だという自負がある」と他の立候補予定者との違いを強調。JR東海が示した飯田線九駅の無人化方針についてもストップを掲げ、柱の一つとして選挙戦で主張していく考えだ。

 解散当日に出馬表明した池田は福島瑞穂党首の秘書として、非正規労働者対策などの政策立案や脱原発活動に取り組んできた。

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 党県連から出馬打診を受けたのは四月。活動を通し「脱原発に向けた実戦部隊が一人でも多く必要」と、十月に出馬を決意した。

 反戦平和、脱原発活動に取り組む労組回りや、つじ立ちなど街宣活動に力を入れ、雇用問題の改善、憲法九条改正阻止も訴える。

 前回選後に解散した後援会の再結集も進める。出馬表明は遅れたが「ほかの候補者は地元活動は熱心ではなかったので、横一線だ」と意気込む。

 民主県連は十八日、地元にゆかりがある候補者を擁立することを決定。地元関係者を回り、候補者探しを進めている。

(敬称略)