文字サイズ

長野ニュース

<決選迫る>3区

写真

 長野3区では、民主が地元の望む羽田雄一郎国交相(参院長野選挙区)のくら替えがかなわず、県連は県議の新人寺島義幸を擁立する。自民は元県議の新人木内均が立候補を予定し、共産は新人岩谷昇介を擁立した。みんなは新人井出庸生が二〇一〇年参院選に続いて国政に挑戦。維新も新人井出泰介の擁立を二十一日に発表した。

 民主は、引退した羽田孜元首相の後援会「千曲会」が二十一日、後継に寺島を推すことを決定。県連が公認候補として擁立する。

 後継選びでは千曲会が一度は、羽田元首相の長男雄一郎国交相(45)に決めたものの、雄一郎氏が党の脱世襲方針に従って不出馬を表明していた。

写真

 千曲会は「出馬をお願いする以上、必ず勝つ選挙をやる」と全面支援を約束。県連の倉田竜彦幹事長は「雄一郎国交相が出馬する場合より厳しい選挙となるが、県議を六期務めた知名度がある。千曲会とともに態勢をつくって応援する」と語す。

 木内は佐久市が地盤の元県議で、一一年の公募で選出された。週に二日は上田市、千曲市などで街宣に努め、地盤の外でも浸透を図る。

 3区は小選挙区導入以降、五回連続で羽田元首相が勝利を収めているが、自民候補もこれまでの選挙で着実に票数を伸ばしている。初の国政選挙挑戦だが「百パーセントとはいかないが、前の候補者の後援会組織をだいぶつくり直すことができた」と手応えを感じている。佐久市議、県議を務めた実績を強調。「まだ一度も自民が信任を受けてない地域。一度は自民にやらせてほしい」と訴える。

 岩谷は消費増税反対や原発の即時ゼロを掲げ、自民や民主、「第三極」との違いを強調。社会保障や地元経済の問題を取り上げながら、有権者の暮らしに近い存在とアピールしている。

写真

 地道に続けてきた毎週月曜朝のJR上田駅前の演説は、今年で十一年目。「長年の活動の中で聞いた有権者の声をぜひ国政に届けたい」と、街頭に出る回数を増やしている。

 環太平洋連携協定(TPP)の問題では、参加反対を訴える地元JAや医師会を回り、支持を訴える。就職難など雇用の問題を取り上げながら、若者への浸透も図る。

 一〇年の参院選に続き二度目の国政挑戦となる井出庸は、昨年夏から街頭演説を始め、回数は四百回を超えた。平日朝は国道沿い、休日はJR上田駅前などで行政改革や脱原発を訴える。

 維新も公認候補擁立を決め、混戦模様となっているが「今までやってきた活動や訴えを見てもらって、判断してほしい」と冷静に受け止める。

 地元佐久市を中心に支持者へのあいさつ回りを続け、ビラ配りなどに協力を呼び掛けている。「3区以外にも応援してくれる人がいる。参院選で養った人脈が生きている」と手応えを感じている。

 日本維新の会は、二十一日に公認会計士の井出泰を公認候補として発表。井出泰は東京都出身で、3区は父親の出身地という。

 勤務する監査法人は近く退職し、長野入りする。取材に「急な決定なので、どう戦うかはこれから決める。本格的な選挙戦は公示後になるだろう」と話した。

 (敬称略)