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長野ニュース

千曲会、対応に戸惑う 羽田氏不出馬表明

 衆院選で長野3区からの立候補が取りざたされた羽田雄一郎国土交通相(45)=参院長野選挙区=の不出馬表明を受け、父親羽田孜元首相(77)の後援会「千曲会」は二十日、対応に追われた。千曲会は元首相の後継者として雄一郎氏推挙を前日に決めたばかりで、ある幹部は「不戦敗はいけないが…」とふりだしに戻った候補選びに頭を抱えた。

 千曲会によると、雄一郎氏本人が二十日午後一時半、佐藤圭司会長に直接電話で不出馬を伝えた。雄一郎氏は会の推挙に「心から感謝している」とした上で「世襲問題が注目される今、全国の民主議員の足を引っ張ることになっては申し訳ない」と今回の決断の理由を語ったという。

 元首相の政界引退表明を受け、千曲会は二〇一一年六月から後継選びを始めた。十九日に雄一郎氏で決まったと安心したのもつかの間、一転して再選考を強いられることになった。二十一日に千曲会の幹部を集めた会合を開き、今後の対応を話し合う。

 ある幹部は取材に「元首相が守ってきた地盤。不戦敗で他党候補に奪われるわけにはいかない」と述べ、東信地方の現職市長、町長と県議の三人を軸に、候補者擁立を模索する考えを示した。

 民主党県連の倉田竜彦幹事長は取材に「候補者の選考は千曲会が主導する。会の決定を待って、再度県連として対応する」と話した。 

(酒井博章)