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長野ニュース

各自治体、「想定外」に大わらわ

 県内の各自治体は、十二月十六日の衆院選へ向けて投開票準備を急ぐ。八月に野田佳彦首相が「近いうちに信を問う」と表明してから衆院解散まで三カ月を要し、多くの自治体にとっては「想定外」の日程となった。年末を前に議会やイベントなど予定が立て込み、担当者は投開票会場の確保など調整に追われている。

■人手が足りない

 十八日に町長選の投開票があった下諏訪町選管は、休む間もなく衆院選準備に臨むことになり、職員の顔には疲れの色が浮かぶ。

 町選管職員は「町長選で手いっぱいだったので、衆院選の準備はこれから」。町長選と同じく町内十四カ所で投票所を再び確保し、立会人を手配するなど仕事は山積みという。

 さらに十二月は町議会定例会がある。選管事務局は総務課が兼務しており、総務課として答弁作成などの議会対応も加わる。「いくつも仕事が重なり、困ったというのが正直なところ。応援をもらいながらこなすしかない」と嘆息する。

 やはり職員数が少ない南箕輪村は、選管事務を局長含めて職員二人の議会事務局が兼ねる。十二月三日に開会予定の村議会定例会が迫る中「準備期間が少ないので手いっぱい」と大わらわだ。

 議会開会翌日の四日に衆院選が公示されると、五日からは期日前投票も始まるが「人員の手配や投票会場確保など、やらなければならないことが多い。問題なくこなせるか心配」と不安がる。

■体育館には先約も

 松本市選管は、選挙でいつも開票所にしている市総合体育館が床の塗装工事のため、利用できるか分からない状況だ。市選管は工事の時期を変更できないかどうか、業者と調整している。

 代わりに市南部体育館を検討しているが、十六日の投開票日は既にスポーツ大会の予約が入っている。市選管の担当者は「どうしても総合体育館が利用できない場合、午後二、三時ごろまでにスポーツ大会を終えられないか、利用者に協力をお願いする」と頭を悩ませる。

 飯田市選管も投票所確保に気をもむ。市内の投票所は公民館や集会場など全部で六十七カ所。既に予定が埋まっている可能性もあり、選管職員は「急な選挙日程で、投票所を確保できるかどうか不安。別の場所を探すのも大変だ」と話している。

(衆院選取材班)