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長野ニュース

街へ飛び出す「新人候補」

 衆院が十六日に解散し、県内でも選挙戦が事実上スタートした。出馬を予定している各党の新人候補者は冬空の下で街頭に立ち、本格的に市民へ支持を訴え始めた。

 1区で自民から立候補予定の小松裕さんは、党県連のテレビで解散の中継を見届けると「よっしゃ」と声を上げて職員と握手を交わした。

 早朝から県庁前で街頭演説した後は、一日中、支援団体へのあいさつ回りに追われた。候補に内定してから三週間余り。地元出身ではないため知名度アップが課題だ。「公募で選ばれた責任がある。必死でやるしかない」とマイクを握った。

 初挑戦となった前回総選挙で苦杯をなめた2区自民の務台俊介さんは、教授を務める関東の大学で講義を終えて松本に戻ると、衆院が解散した直後の午後四時にJR松本駅前で街頭演説を始め、「ついに解散。待ちに待った」と声を張り上げた。

 「区内の全市町村で後援会を組織できた」と、この三年間の成果を強調。夜にも松本、安曇野市内で支持者の会合に顔を出し「足掛け五年のラストスパート。コースをはみ出ないようにしたい」と意欲を見せた。

 3区から出馬するみんなの井出庸生さんは、二〇一〇年の参院選に続き二度目の国政挑戦。午前七時に地元佐久市の交差点で街頭演説をスタートさせた。冷え込みが厳しい中でダウンを脱ぎ、行政改革や天下りの禁止、脱原発を訴えた。

 日中は市内と立科町の支持者宅を回り、ポスター掲示に協力を求めた。「参院選に落選してからの二年半、地元の人に支えてもらった。期待に応えたい」と気合を入れた。

 4区での立候補を目指す生活の三浦茂樹さんは、塩尻市の市街地で街頭演説し、消費増税反対と地方経済の安定化を訴えた。

 選挙区が正式に決まらないことにはもどかしさを感じるが「地域活性化の必要性を国に届けたくて、地元での立候補を決意した。比例や落下傘で立候補するつもりはない」と言い切った。

 前回に続いて5区から出馬する共産の三沢好夫さんは、県外での会議から地元伊那市に戻ると、その足で中心市街地へ向かいマイクを握った。

 今回の解散を「国民の暮らしや経済などの問題についての議論はなかった。党利党略の解散だ」と批判。消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加、脱原発などに触れると、足を止めて聞き入る市民も。「国民を主人公とした政治を目指す、ぶれない共産党が大きく伸びることが大切」と訴えて市民に握手を求め、「来るべき時が来た。やってやるぞという思いだ」と拳を握った。

(衆院選取材班)