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三重ニュース

<選挙区をゆく> (5区)これが決め文句

 「選挙区をゆく」四回目は、5区の「これが決め文句」。各候補者には演説のヤマ場で、いつも繰り出す言葉がある。「決め文句」ともいえるその一節から、各候補者の思いや主張を探る。上から届け出順。

◆内藤弘一さん(48)=共新 「ノー」の声を託してほしい

 街頭で必ず訴えるのは消費税増税、原発再稼働・建設、環太平洋連携協定(TPP)参加への三つの「ノー」。反対姿勢を鮮明にし、このフレーズを声高に呼び掛ける。

 訴えの中で多くを占めるのは消費税増税への批判だ。「年金が減らされ、増税されたら暮らせないとの切実な訴えが寄せられている」と有権者の声を紹介。「大企業や富裕層がため込んだお金を還元させて国民の所得を増やし、経済成長につなげる」と主張する。

 原発は「再稼働しないと電力不足になるという政府のウソがはっきりした」と強調し、原発の即時ゼロと再生可能エネルギーへの切り替えを呼び掛ける。御浜町では、白紙となった芦浜原発建設計画を挙げ「住民と党が協力して止めてきました」とアピールした。

 TPP参加には「5区の主要産業の農林水産業が壊される」と明確に反対。最後に「党を躍進させてください」と力を込め、演説後もチラシを配って支持を求める。

◆三ツ矢憲生さん(62)=自前 今回の選挙は自分自身との戦い

 四度目となる今回の選挙を語る際、自らの決意をこのフレーズで言い表す。「敵は民主党じゃない。私の九年間の活動や立ち居振る舞いを皆さんにどう評価していただくか。それが問われる選挙」

 前回同様、比例との重複立候補を辞退した。「選挙区で相手候補よりも一票でも多くいただいて、皆さんに信任されて国会へ行きたい」と、決意への胸の内を明かす。

 数ある争点の中では景気対策を重要視する。「公共事業は悪ではない。国民の命を守るのが政治家の使命」とした上で「堤防や道路などの必要な投資をして景気を良くし、仕事を増やし、税収も上がるという好循環に直さなければ」と語気を強める。

 高速道路建設に尽力してきた実績とともに「県南部は長い間放って置かれてきた。南北格差を解消したいという初心に帰る」と強調。「誰がこの地域を引っ張っていけるのか。よく見極めていただきたい。私しかいない」と叫んだ。

◆藤田大助さん(36)=民前 新しい政治を若い力で目指したい

 比例復活で初当選した前回選から、常に地域住民の声に耳を傾けてきたと自負する。特に「若い人たちの声は県内の議員の中で一番多く聞いている」。だからこそ、この言葉に力を込めている。「若者に向けた政治に取り組み、地域の活動を応援することが活性化につながる」と意義を説く。

 従来の政治を「与野党が足の引っ張り合いをしている党利党略の政治」と切り捨て「単に政権を前に戻すだけの選挙にしてはいけない。未来志向にするには若い政治家じゃないとできない」と自らの若さも強調する。

 産業振興に絡めた防災対策も訴えの柱。「企業で働く人の命と、培ってきた技術を守っていくためには災害への備えは不可欠。防災拠点都市として整備し、産業集積を図る」

 「党にとって新たなスタート」とする今回の選挙。「厳しい意見をしっかり受け止め、国民の喜びや悲しみに寄り添った政治をしたい」とこぶしを振り上げた。

(中平雄大、小柳悠志、浅井貴司、宮崎正嗣)