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三重ニュース

前職議員、気持ち新たに

 衆院が解散された十六日、県内の前職議員たちは、事実上の選挙戦へ向け国会内で気持ちを切り替えた。与党として初めて解散・総選挙を迎える民主前職は地元への実績の伝え方に思いをめぐらし、自民前職は政権奪還に向けた主張を繰り広げようと態勢を整えている。

 ■民 主

 2区の中川正春さん(62)が「ねじれの中でも話し合いが進みつつあったので、こんな形の解散は残念」とこぼしながらも「追い込まれたわけではなく、野田首相が攻めた解散」と前向きにとらえる。「生活、子どもが第一、という政策の基本は前回選挙時と変わらない。できなかったことは反省し、丁寧に説明していく」と話した。

 3区の岡田克也さん(59)は、この日始まった復興予算などを検証する「新仕分け」の合間に閣議や記者会見をこなし、夜は神奈川県の一年生前職議員の応援演説へ向かった。投開票日まで全国の若手、新人候補の応援に入るため、地元入りの日程は決まっていない。

 4区の森本哲生さん(63)は「この三年間、自分でやったことは満足している。これをどう伝えるか。経験を生かすためにも何としても国会に戻ってくる決意だ」と語った。争点は「原発問題、子育ての対応は自民とかなり差がある」と自信をみせた。十七日に地元入りする予定で「有権者とふれあいながら闘いたい」。

 5区の藤田大助さん(36)は「今まで以上に自分の考え、この国と地域のあり方をより力強く訴えていきたい」と選挙区での初当選を目指す。前回選挙と打って変わった逆風だが「厳しい戦いは避けて通れない。厳しい意見を頂いて次は未来志向の政治ができるような形をつくらなければいけない」と意気込んだ。

 ■自 民

 1区の川崎二郎さん(65)は「政権奪還。そのためだけに三年間、歯を食いしばってやってきた」。側近として共に歩んだ谷垣禎一前総裁の名を挙げ「参院選、統一地方選の勝利など、着実に民主党を追い込むことができた」と実績を強調した。十七日の地元入りを控え「ここからが本当の勝負。日本の政治と経済を立て直すため、戦い抜く」と闘志をみなぎらせた。

 4区の田村憲久さん(47)は任期中の一番の出来事に東日本大震災を挙げ「民主党政権のスピードの遅さが復興を妨げている。成さねばならないことは多い」と早くも次の政権運営への意欲を語った。選挙戦に向けては「三年前の反省を生かし必ず勝利する」。地元への新幹線に乗るため車に向かった。

 5区の三ツ矢憲生さん(61)は、解散当日も朝から都内の企業回りを精力的にこなし、臨戦態勢は万全。「皆さんに信頼される自民党に生まれ変われた。われわれの手でしかできない政策を訴えていく」と前を向いた。党の外交部会長としての実績を強調し「壊れてしまった日本の外交、安全保障を、一日も早く立て直す」と力を込めた。

 今期限りで引退する民主の中井洽さん(70)は、党職員から花束を受け取り「晴れ晴れとしているよ」。解散直後、国会内の廊下で自民党の谷垣前総裁とすれ違うと「お疲れさまでした」と握手を求められ、笑顔で応じた。

(南拡大朗、安藤孝憲)