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岐阜ニュース

<いちばん言いたいこと> 1区の候補者

 原発政策や消費税増税、憲法改正など、さまざまな論点が入り乱れる今回の衆院選。県内の各小選挙区の主な立候補者に聞いてみた。あなたが最も訴えたい政策や政見は何ですか?

 (届け出順)

◆野田聖子さん(52) 自前 道路整備や耐震化進めたい

 「若い世代のため、岐阜の付加価値を高めたい」

 道路網など社会資本整備の推進を掲げる。民主党の「コンクリートから人へ」という方針で、必要な公共事業まで滞ったと感じる。岐阜市内を走る東海環状自動車道西回りルートの早期建設、大地震に備えた建物、橋梁(きょうりょう)の耐震化促進を訴える。

 急務なのは、円高是正、デフレ克服といった経済対策。中長期で解決する課題には、少子化を据える。「子育て支援よりも、子を産む以前の問題を解決しないと」。若者の結婚離れの改善、男性が仕事と家庭を両立する社会づくりを目指す。

 昨年一月、母親になった。守るべき存在の誕生で「鉄板のような心ができた」。政策実現に向けた政治家としての意志も、より強くなったという。

 自身のブログに、ほほ笑む長男の写真を載せる。閲覧者から「元気になった」とのメールも。「私以上に、人のためになってるかも」。温かい笑みを浮かべた。

 (藤沢有哉)

◆鈴木正典さん(49) 共新 消費税頼らず社会保障充実

 「庶民の暮らしを守りたい。これまでの財界・大企業中心の政治を改め、消費税に頼らず、社会保障を充実させる」。消費税の引き上げ中止を訴える一方、大企業や富裕層に対する優遇税制の見直し、公共事業など国の予算の無駄遣い一掃を打ち出す。

 エネルギー政策では原発の即時稼働ゼロと再生可能エネルギーの普及促進を掲げる。憲法九条を堅守し、集団的自衛権の行使は認めない考えだ。

 環太平洋連携協定(TPP)には反対の姿勢を見せる。「日本はアメリカの言いなりになってはいけない」と強調する。

 教員志望だったが、「権力に立ち向かう姿勢にほれた」として、岐阜大教育学部在学中に共産党へ。岐阜大の生協職員、赤旗の記者を経て、党役員を務める。国政は三度目の挑戦。「自民、民主が国民から見放され、共産への期待を感じる」と強気に語った。妻(47)と大学院生の長女(22)の三人家族。

 (佐久間博康)

◆柴橋正直さん(33) 民前 次代のため赤字国債なくす

 次世代に負担を先送りしない政治、が信念だ。赤字国債をなくしつつ、福祉を充実させたい。「苦渋の決断」で消費税増税を支持した。

 東日本大震災の発生直後、党の幹事長補佐として、仮設住宅の建設を担当。原発事故に見舞われた福島県や宮城県を何度も訪れ、人々の苦しみを胸に刻んだ。二〇三〇年代までの原発ゼロを掲げる。

 プロテスタント教会の牧師の長男で、キリスト教徒。大卒後、銀行に二年半勤め、政界に転じた。二度目の挑戦だった前回、三十歳で初当選した。

 ライバル候補の世襲批判は避ける。でも、「自民党の世襲首相が何人も失敗したのは忘れない」という。自身のようなたたき上げの政治家が育つ環境を守るのも使命、と考えている。

 公示の前日、二歳年下の会社員女性と結婚した。「家庭生活や子育てを実感できないのが一番の弱点だった。本当の素晴らしさと大変さを味わうのが楽しみです」

 (中野祐紀)

◆笠原多見子さん(47) 未前 経済崩壊する増税には反対

 民主党がマニフェストになかった消費税増税を押し通したことに抗議し、離党。「まだ増税は止められる。その選択肢を有権者に示さないといけない」と出馬を決意した。

 過去に会社経営に携わった経験があり、中小企業が増税分を販売価格に転嫁できない苦しさを知っている。景気が低迷する中、増税を断行すれば「この国の経済は崩壊する」と危ぶむ。

 増え続ける社会保障費は、まずは特殊法人改革や事業の見直しなどで対応。増税ありきの既成政党の姿勢が許せない。

 もうひとつの主張の柱の卒原発は、自然エネルギーの推進や技術革新で実現する。その分野に国が集中投資することで、経済活性化にもつながるとみる。

 父は自民党の故笠原潤一参院議員。自身も自民県議を振り出しに政治家人生を歩む。所属政党は何度か変わったが、信念は不変。「岐阜の地で生まれ育った人間として、この地を良くしたい」

 (多園尚樹)