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岐阜ニュース

脱世襲より「政策で勝負」 小選挙区の自民5人

 十二月十六日の衆院選を前に、逆風にさらされる民主党は「脱世襲」を自民党との対立軸の一つとして打ち出している。県内の小選挙区から出馬予定の自民五人は全員、父か祖父が衆院議員経験者。民主に「政策で議論、勝負するべきだ」と反論する。

 「首相は自分の実績を国民に問うべきで、選挙のテーマを世襲にしたのは驚きだ」

 岐阜市内での県連パーティーに出席後、自民党の安倍晋三総裁は会見で、野田佳彦首相への不快感をあらわにした。自身の祖父は首相、父は外務大臣を務めた。「政治家は結果がすべてのはずだが、首相は結果を出していない」と続けた。

 県内の自民は、3区の元職武藤容治さん(57)、4区の前職金子一義さん(69)、5区の前職古屋圭司さん(60)は父親が、1区の前職野田聖子さん(52)、2区の前職棚橋泰文さん(49)は祖父が衆院議員だった。

 「一回目はともかく、二回連続で当選する世襲議員は少ない。結局、有権者は個人を見て判断している」と反論するのは、曾祖父から四代連続の古屋さん。祖父が建設大臣を務めた野田さんは「世襲だから当選する時代じゃないし、当選後も、常に祖父と比較されている」と語る。

 民主党は内規で、国会議員が死亡、引退した場合、三親等以内の親族による同一選挙区からの出馬を禁じている。今衆院選でも、小選挙区候補の世襲禁止を徹底する方針だ。

 四代にわたり衆院議員を務めた武藤さんは「世襲だから立候補できないという発想が分からない」と疑問視。候補者を決める過程の透明化が大切と指摘して、民主の姿勢を「定番のパフォーマンスだ」と切り捨てた。

(衆院選取材班)