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岐阜ニュース

共産、脱埋没なるか  

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 前回の衆院選で小選挙区の候補者を一人に絞った共産党は今回、県内五選挙区すべてで擁立する。既成政党への批判票の受け皿を自任し、日本維新の会を中核とする「第三極」にも「しょせんは自民、民主の亜流」と矛先を向ける。「脱埋没」を目指して十九日、全候補者が各地で一斉にマイクを握った。

 「自民、公明は富裕層優遇の道を進み、民主は無駄遣いを改めない。共産の経済政策だけが皆さんを救う」

 1区から出馬する新人、鈴木正典さん(49)は早朝、岐阜市のJR岐阜駅前で通勤客らに訴えた。三十年来の党員。生協職員を退職して党県委員会に勤め十年目だ。前回衆院選、二〇一〇年参院選に続き、三度目の国政挑戦だが「今回は、二大政党がどちらも駄目と国民が知った後の選挙。最も追い風を感じる」と強気だ。

 ただ、チラシを受け取る人がまばらなのは、これまでと一緒。「衆院では、比例定数削減も議論されている。今回が存在感を示すラストチャンスなんですが…」と不安ものぞかせた。

 4区で立候補予定の日下部俊雄さん(64)は、坂祝町のスーパー前などで演説。「労働者階級」などの用語は避け、「みんなが理解できる、飾らない言葉」を意識して使った。支持層拡大に向けた工夫だ。

 前回は、政権交代の波にのまれた格好の共産党。県委員会の松岡清委員長(62)は、自民、民主への失望感に加え、両党の出身者がいる「第三極」も支持が広がらないと分析。「既成政治の打破をやってみせる」と、「脱埋没」に自信を見せた。

 (衆院選取材班)