文字サイズ

愛知ニュース

若者目線で主張を斬る 学生4人、7区で聞く

 衆院選の各候補者らの主張を、若い世代はどう受け止めているのか。大学生四人に、愛知7区(日進市、瀬戸市など)の街頭演説などに足を運んでもらい、感想を聞いた。学生たちは自民の候補に「守りに入っている」と物足りなさを感じ、中小政党の候補には「主張はいいけど、本当に実現できるの?」と疑問を投げかけた。

 長久手市で十日夜に開かれた個人演説会。自民元職鈴木淳司さんが声を上げる。「マニフェストで国民をだました民主政権の責任を問う選挙だ」。新顔の政党には「選挙に勝たんがために理想だけを言う」と批判した。

 愛知学院大の鈴木基弘さん(20)は「民主や第三極の批判もいいけど、当選したら候補者が何をするのか聞きたかった」。同大の川口綾さん(20)が気になったのは改憲問題。「国防に力を入れると言ったが、憲法を変える重要な問題。きちんと主張を聞きたかった」

 二人が一致したのは「守りに入っている気がした」との点。「民主政権がマニフェストを実現できなかったので、できそうなことしか言っていない」

 未来新人正木裕美さんは十日夜、河村たかし名古屋市長らと名古屋駅前に立ち「原発を止めてくれ、増税を止めてくれと悲痛な声が聞こえる」と訴えた。

 「街頭演説は通りすがりの人が拍手するのかと思っていた。でも実際は、中心的な支援者が声を上げていた」と鈴木さん。川口さんは「子育て支援のために無駄を省くと言うけれど、民主もやってきたはず。なぜ未来ならできるのかよく分からなかった」と話す。

 十一日夜、瀬戸市のスーパー前に共産新人郷右近(ごううこん)修さんの姿があった。「企業献金を禁止しよう。原発、核兵器をなくそう。憲法九条を守ろう。景気回復のため、消費増税をストップさせる」

 名古屋外国語大の後藤正憲さん(20)は「公約を繰り返している印象」。同大の牧野新さん(19)は「いろんな問題にまんべんなく触れて、受けそうなことを主張している」と感じたという。

 民主前職の山尾志桜里さんの演説は、陣営と学生との都合が合わなかった。

 衆院選では毎回、若い世代の投票率の低さが目立つ。二〇〇九年の総選挙では六十五〜六十九歳の投票率が85%だったのに対し、二十〜二十四歳は46%。

 川口さんは「私たちの世代は『どこに投票しても一緒』と選挙に行かない人が多い。実際に主張を聞いてみて、以前より政党に興味がわいた」と話した。