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愛知ニュース

公明票、三河では分散か 自民推薦見送りで

 東海地方では比例ブロックのみに候補を擁立した公明党の支持者の投票先が、三河地方の小選挙区では自民党以外の候補にも分散しそうだ。前回衆院選で県内十五選挙区すべての自民候補を推薦した公明が今回、「選挙区ごとに判断する」として、三河の11〜15区で自民候補の推薦を見送ったため。最新の情勢調査で、三河の自民に尾張地方ほどの強さがみられない要因にもなっている。

 岡崎市などの12区。中日新聞の情勢調査では、自民新人に民主前職が迫っている状況で、公明支持層が決めた投票先は自民、民主のほか、日本維新の会や日本未来の党の候補にも割れていた。

 自民陣営は「公明票の半分ぐらいは来ると思う」と推測。民主陣営も「今回は、頼めばウチにも入れてくれる」と期待する。

 情勢調査で、公明支持層の支持が割れていたのは、豊川市などの14区も同じ。

 自民新人が未来前職に先行するが、自民陣営は「公明票取り込みでは、後れをとっている」と分析し、警戒感をあらわにする。

 自民と公明の選挙協力は、公明支持者が小選挙区で自民候補に投票する代わりに、自民側が党の支援者に、比例での公明支持を呼びかける形をとる。

 公明が今回、党本部の審査を経て正式に自民候補の推薦を決めた選挙区は1区と6〜10区のみ。名古屋市内とその郊外を含む3〜5区では公示後、県本部レベルで推薦することを決めた。

 三河地方での推薦見送りに、公明県本部幹部は「候補者個人を見極め、各地域でのこれまでの協力の実績を勘案した」と語る。

 公明側は明言しないものの、過去の国政選挙で、三河は尾張と比べて、自民支持層から公明票が出なかったためとみられる。

 三河では、豊田市などの11区で、トヨタ系労組の全面支援を受ける民主前職が優位に立つ。隣接する安城市などの13区でも、民主前職と自民新人が激しく競り合っている。

(衆院選取材班)