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愛知ニュース

候補者の横顔<15区>

 届け出順。各文末の数字は(1)最も感動した映画 (2)愛読書 (3)尊敬する人 (4)至福の時間や場所

◆串田真吾さん(共新) 派遣切り 解決したい

 「正社員になれない若者も多いのになぜ増税なのか。皆で知恵を出し合い、原発を頼らない世代をつくりたい」。消費税増税中止と原発の廃止を、将来を担う若者の目線で訴える。

 高校時代に原爆の被爆者と出会い「被爆国としての役割を果たす政治が必要だ」と感じた。高校卒業後に入党し、二〇〇四〜一一年に日本民主青年同盟の県委員長を務めた。〇八年にはトヨタ自動車やソニーなどの工場前で、百人以上の期間従業員の話を聞いた。「『派遣切り』の問題には、こだわりがある」と話す。

 若い世代の「今月で契約が終わる」「来月は自分が切られるのでは」という不安の声は、政治が解決すべき問題と考えている。茶髪なのは白髪を隠すため。月に一度は手入れし若さを保つ。両親、弟、おいと暮らす。三十六歳。

 (1)「タイタニック」(2)「チーム・バチスタの栄光」「謎解きはディナーのあとで」(3)なし(4)海辺での釣り

◆豊田八千代さん(社新) 農業体験し反TPP 

 豊橋市議を二期八年務めた後、豊橋有機農業の会に参加し、先祖から受け継ぐ田畑で始めた農業の苦い体験が環太平洋連携協定(TPP)に反対する姿勢を強固にした。

 夏は草刈りや水の管理に汗を流し、コメやゴーヤー、タケノコなどを栽培。ただ、直売しても「まったくもうけが出ない」。農家が生計を立てる厳しさを身をもって知る機会になった。

 三十代のころに参加した婦人団体で、女性の権利拡充を主張したのが政治活動の原点になった。以来、働く母親の目線から消費税増税反対や脱原発を訴えている。

 「市民運動はボディーブロー。効果はあるが、決定打には次のステップが必要」と言う。もどかしさの中、国政の場で市民の声を伝えたいという思いが募り、出馬を決めた。夫と二人の息子と暮らす。六十三歳。

 (1)「男はつらいよ」シリーズ(2)「鬼平犯科帳」(3)福島瑞穂(4)自宅裏の竹やぶを眺めての精神統一

◆根本幸典さん(自新) 政治不信脱却めざす 

 強く志すのは政治不信からの脱却。「いくら良い政策を掲げても、信頼してもらえなかったら意味がない。言ったことは果たす。約束は守る」と力を込める。豊橋市議時代からの信条だ。

 サラリーマン生活を経て二〇〇三年から市議を二期務めた。「豊橋だけでは日本は変わらない」と国政への挑戦を決意。引退した山本明彦元衆院議員の後継指名を受けた。

 朝から晩まで地域をこまめに歩き、畑の真ん中でも街頭演説をして人々の声に耳を傾けることに努めた。毎月のミニ集会では「景気が良いと実感したことはありますか」と尋ね、この数年間、その問いに手を挙げた人はいないと話す。「みんな将来に不安を感じて何とか今を生きている。頑張っている人が報われる社会にしたい」

 妻と長男(6つ)、次男(3つ)と暮らす。四十七歳。

 (1)特になし(2)「男子の本懐」(3)浜口雄幸(4)家族と夕飯を食べる時間

◆杉田元司さん(無元) 脱原発を実現したい

 現職との一騎打ちとなった十一月の豊橋市長選では、五万五千余りの票を集め、現職に七千票差まで迫った。市長選を終えてすぐの出馬に悩んだが、支援者から寄せられた期待の声を受けて出馬を決意した。

 市長選を通じて感じたのは市民の政治不信。「市長選で訴えた脱原発などの政策を実現したい」との思いを強くする。

 前回、隣の14区(豊川市など)から自民公認で出馬。「自民にいたら同じ器でしかものを考えられない」と党の支部長を辞任し、「国替え」した。故郷は田原市、県議時代の地盤は豊橋市。15区は隅々まで知っている。

 無所属のため、厳しい戦いは覚悟の上だが「人のために働き、喜んでもらえる政治をしたい」と決意を新たにする。妻と出産準備のため帰省中の娘、孫二人の五人暮らし。六十一歳。

 (1)「E・T」(2)「徳川家康」など歴史小説(3)織田信長(4)山の中で川のせせらぎの音を聞いている時

◆森本和義さん(民前) 粘り強く、地域のため

 十八年前、銀行員を辞めて政治の世界に入った。「コツコツと粘り強く、地域のため日本のため働くのが信条」。前回に初当選してからも変わらない。

 昨夏、ねじれ国会で政局が混乱する中、政策を前に進めようと、党の一期生議員で政策グループをつくり、意見集約に走り回った。

 「議員が身を削る覚悟がなくて、国民に増税を納得してもらえるはずがない」。議員定数削減では昨年十二月、一期生八十九人の署名を集め、野田佳彦首相に直談判し「党内の声が、次期通常国会での定数削減が約束された十一月の党首討論につながった」。最後までやり遂げる責任を感じている。

 「率直な意見が聞けるから」と赤白のラグビージャージーを着て声をからす。真っ赤な情熱と真っ白な精神で再選を目指す。妻と一男一女。四十六歳。

 (1)「インディジョーンズ」など冒険映画(2)「南洲翁遺訓」(3)渡辺崋山、徳川家康など(4)豊橋駅に着き、声を掛けられるとホッとする

◆近藤剛さん(維新) 失われた20年終止符

 弁護士として、国際訴訟や企業合併などを見てきた。官僚支配が続く政治の改革は二十年遅れていると感じる。「経営コンサルタントなど民間のプロを入れて三年半で改革の目鼻をつける」。企業戦略のプロとして自信がみなぎる。

 民主党こそ改革を実行できると信じ、二〇〇〇年の衆院選に党公認で出馬し敗れた。「自分が求める改革を実現できる政治団体が現れるまで政治をやるべきでない」と離党し、待ち続けた。「失われた二十年に終止符を打たなければ。それができるのは維新だけだ」

 座右の銘は「独立自尊」。自立は人間が生きる本質と考える。「自立をより高いレベルの国家制度として成し遂げたい」。趣味のバイクや手筒花火を通じて得た仲間に支えられ、痛みを伴う改革に立ち向かう覚悟だ。妻、一男一女と暮らす。四十七歳。

 (1)「さらば、わが愛 覇王別姫」(2)「文明論之概略」(3)福沢諭吉(4)レストランでバイク仲間との懇談と、サッカーをしている時