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愛知ニュース

候補者の横顔 <11区>

 届け出順。各文末の数字は(1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

◆古本伸一郎さん(民前) 円高と戦い雇用守る

 民主党の政策進捗(しんちょく)報告会を提案し、各地を飛び回った。前回のマニフェストの達成状況を説明する試み。「政策の点検作業を通じ、政治を国民に身近に感じてもらいたい」という思いが背中を押した。

 三年前の政権交代で財務政務官を経験。予算編成をめぐって鳩山由紀夫元首相らと議論を交わした末、ガソリン税の暫定税率廃止は断念することに。「財源なき政策は、政策にあらず」と痛感した。

 公共工事を減らし、自動車重量税を減税した。「自民党政権とはお金の使い方を変えた。与党はやる気になったらできる」と手応えを感じた。

 逆風の中での選挙戦だが、消費税増税の必要性は訴える。「円高と戦い、雇用も守る。市民と語り合い、若者らが政治に参加する社会を実現したい」。妻、長女、長男と四人暮らし。四十七歳。

 (1)「イングリッシュ・ペイシェント」(2)新聞(3)両親(4)一人で温泉に漬かる時

◆渡辺裕さん(共新) 就職難打破を仕事に

 四年間、深夜から早朝にかけてパン工場や運送会社でアルバイトをしながら、職業安定所に通って就職先を探した経験がある。

 専門学校を卒業して入社した大手建設会社の一次下請けは、現場監督として鉄道駅の高架工事に携わるなどやりがいはあった。しかし、独特の雰囲気になじめず、三年で辞めた。

 三年しか続かなかったことで自信を失い、面接で「得意なことは何か」などと聞かれると度々、言葉に詰まった。再就職先は決まらなかった。

 職安通いをするうちに脆弱(ぜいじゃく)なセーフティーネット、就職難など自分が直面する問題は社会全体の課題だと思うようになった。「これらの解決を仕事にしよう」と共産系の日本民主青年同盟の専従職員に。青年の感じる生きづらさの打破を選挙で訴える。両親と三人暮らし。三十二歳。

 (1)「紅の豚」(2)日本の近現代史に関する書籍(3)母親(4)歴史を感じられる場所を巡るドライブ

◆八木哲也さん(自新) 地方を元気にしたい

 「この地域で生まれ育ち、歴史や風土を知る候補者を選択肢として示さなくては」。任期途中で豊田市議を辞し、勝負に挑む。

 十三年余りの市議生活は、地域の魅力発掘に力を入れた。三年前、半年かけて市内の七十八カ所の神社を巡った。目当ては境内に残る「農村舞台」。地歌舞伎などが演じられ、映画やテレビが普及するまでは娯楽の中心だった。江戸時代に建てられた貴重なものもある。

 舞台の特徴を報告書にまとめた。埋もれた文化財に光を当て、市などの事業「農村舞台アートプロジェクト」につなげた。住民と草刈りに汗を流した小さな湿地は今年七月、ラムサール条約に登録された。

 「地方を元気に」。国からの権限委譲を進め、独自の地域づくりができる仕組みを目指す。妻と長女の三人暮らし。六十五歳。

 (1)「自転車泥棒」(2)科学史に関する書籍(3)大学時代の指導教授(4)趣味の陶芸でろくろに向かう時