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愛知ニュース

候補者の横顔 <9区>

届け出順。各文末の数字は(1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

◆長坂康正さん(自新) 責任感のある政治を

 六期務めた県議から国政に初めて挑む。「無責任なパフォーマンスやかっこ良さではなく、真面目で責任感のある政治を」。常々、口にする言葉に力を込める。

 大学卒業後、東海高校の先輩で首相を務めた海部俊樹氏の秘書を十四年務めた。自分を律し、政治に真摯(しんし)に向き合うことを元首相の背中で学んだといい、「一番身近で薫陶を受けることができた」と振り返る。

 県議には一九九四年に初当選。「心の底から地域を良くしたいと議員を続けてきた気持ちには偽りはない」。自身を金属に例え「私は銅であれ鉛であれ、メッキではない。どこまで削っても本物です」と表現する。

 家ではフライパンを持って台所に立つことも。「何かに没頭できる時間がうれしい」。妻、二男一女の五人家族。五十五歳。

 (1)「天地創造」(2)「坂の上の雲」(3)伊能忠敬(4)家族で語らったり、食事したりする時

◆松崎省三さん(共新) 弱い者いじめ許さぬ

 「政治の現状は看過できません」。穏やかな口調に力がこもる。「消費税増税は、所得が低い人たちの負担を増す弱い者いじめの政治」と言い切る。

 福岡県出身。山口県の高校を卒業後、名古屋市の造船所で働いた。労働運動をしていた同僚が配置転換を拒んで解雇されたのを機に「世の中を見る力を付けたい」と二十一歳で入党。三十三歳から党職員になった。

 海抜ゼロメートル地帯を含む9区の候補として防災を重視。「まず命を守ること。国の責任は大きい」と対策強化を目標に掲げる。増税阻止、原発ゼロと合わせた三本柱だ。

 趣味は登山というアウトドア派。二人の息子に孫が四人いて「孫と一緒に登る計画があります」。思わず笑顔になった。妻を九年前に亡くし、一人暮らし。六十六歳。

 (1)「ウエスト・サイド・ストーリー」(2)「六五歳ますます愉しい山山」(3)小林多喜二(4)山頂でコーヒーを飲むこと

◆井桁亮さん(未新) 既成概念を打ち破る

 選挙カーでドイツの行進曲「旧友」を流す。有権者の驚きは承知の上。「心沸き立つ曲。暗いご時世、国民を元気づける」と話す。

 「有権者は、政治家の言うことを信じていいのか、分からなくなっている。言葉より感性に訴えたい」と考え、流すのは音楽だけ。「既成概念を破る姿勢」をアピールする一環だ。

 二十五歳で県議選に初めて挑み、二十九歳で県議に。津島市議を辞めて臨む今回は三度目の衆院選挑戦となる。

 小沢一郎さんの政治主導を目指す姿勢に共感する。「官僚を抑えるには、小沢さんのような剛腕が必要。国民に対しては優しい政策を出している。反原発、反消費税増税の勢力を拡大したい」

 元津島市長の父、母と三人暮らし。「選挙は自分の責任でやる」と、選挙カーの運転なども自らこなす。独身。四十三歳。

 (1)「幸福の条件」(2)「ナポレオン言行録」(3)前衆院議員の三輪信昭さん(4)あまりない

◆岡本充功さん(民前) マニフェスト 諦めぬ

 民主政権で、厚生労働政務官や衆院厚生労働委員会筆頭理事を務めた。医師としての知識を発揮し、新型ワクチンの導入前倒しなどを進めた。法案を修正して提出した数が多く“働く議員”をアピールする。「医療、介護分野の政策は着実に進んだ」と自負する。

 前回選で党が掲げたマニフェストを他党が批判。「達成できなかったこともあるが、方向性は間違っていなかった。冷静に評価してほしい」と求め、「実現を諦めず、今後も目指す」と揺るがない。

 看板政策の子ども手当では、自民、公明党との交渉役を担った。「(マニフェストの)月二万六千円には届かなかったが、控除から手当への大きな流れができた。所得再配分の趣旨は実行されている」と強調する。

 ボランティアで選挙を手伝っていた病院職員の智子さん(30)と六月に結婚。四十一歳。

 (1)「いま、会いにゆきます」(2)「海と毒薬」など(3)両親(4)自分の政策が実行されるのを見ると幸せ

◆中野正康さん(維新) 日本次のステージへ

 荒涼とした風景が広がっていた。東日本大震災後の宮城県南三陸町。総務省から出向した博報堂プロデューサーとして、ドキュメンタリーの映像制作で訪れた。

 「人生一度きり。混迷する政治の文句を言っても仕方ない。霞が関を飛び出し自分でやってみよう」と、橋下徹大阪市長の日本維新の会の公募に応じた。

 東大卒業後「大きな仕事がしたい」と旧郵政省に入った。民主党政権の事業仕分けで説明する側に。「(専門用語で)分からない、そんなんじゃあ」と言われ、担当する情報セキュリティー分野の研究開発費が削られた。

 「政治が受けを狙って専門家のやる気を傷つけていいのか」と日本の行く末を危ぶむ。「橋下さんの突破力で日本を早く次のステージへ」と訴える。妻は宝塚歌劇団の元男役。息子二人の少年野球コーチも務める。四十五歳。

 (1)「風と共に去りぬ」(2)「星の王子さま」(3)坂本竜馬(4)子どもと将棋やオセロをやっている時