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愛知ニュース

「好きな言葉」を教えてください <5区>

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◆神田憲次さん(49) 自新 苦しむ経営者救いたい

 エネルギー政策、税金のあり方。国が進むべき方向や暮らしに関わる重要な争点がそろった今回の衆院選。有権者としては、各党の政策だけではなく、わが街の候補者の素顔や人柄も知りたいところ。そこで5区の候補者に「私が好きな言葉」を色紙に書いてもらった。文字に込めた思いを紹介する。(届け出順)

 一番好きな言葉に選んだのは「真剣味」。母校、中京大を運営する梅村学園の建学精神「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」から取った。「必死でやれば失敗しても得るものがある」と自負する。

 大学在学中から税理士を志し、国家試験に挑戦。合格までは遠く、二十五歳のころに諦めようと思った。

 しかし、既に社会で活躍する友人たちの姿を見て、「自分はまだ力を出し切っていない」と奮起。二十八歳で合格を果たした。

 税理士の仕事を通じ、会社が行き詰まって自ら命を絶つ中小企業の経営者がいることを知った。「苦しんでいる経営者を救う制度をつくるため、政治の世界に飛び込んだ。身を粉にしたい」と、やる気をみなぎらせる。

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◆小山憲一さん(52) 維新 決戦 新しい風穴あける

 初の選挙戦に挑む心境にぴったりの言葉として、戦国武将・上杉謙信が引用したとされる「天地人」を挙げる。戦に勝つための三条件とされる天の巡り合わせ、地の利、人々の団結心に恵まれたと実感するからだ。

 競争率の高い選考試験を勝ち抜け、公認に選ばれたことに、「幸運が重なったおかげ」と謙遜。自宅の北名古屋市を含む5区から出馬する第一希望もかなった。

 地の利は心強い応援も招き寄せた。地元町内会の有志が事務所探しを買って出たほか、岩倉青年会議所(岩倉市)の仲間や母校愛知学院大の同窓生も準備に駆け付けてくれた。

 三つの条件が整い、迎えた決戦。「新しい風穴をあけたい」と士気は高い。

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◆藤井博樹さん(35) 共新 若者が希望持てる社会

 大学進学のために三年間働いた経験を踏まえ、迷わず「雑草魂」と書いた。「草の根の力」を重視する党の姿勢も念頭に「若者が将来に希望を持てる社会をつくりたい」と力を込める。

 大阪府吹田市の「庶民の家庭」に育った。中学一年の時から興味があったエジプト古代文明を学ぼうと、缶工場や物流会社で派遣社員として働き学費をためた。「遠回りした分、成長させてもらった」

 卒業後は住宅メーカーとコンビニチェーンに勤め、過酷な労働環境、正社員になれない若者を目にした。「自分もそうだったかもしれない」と感じる。

 立候補は昨年の名古屋市議選に次いで二回目。趣味のラーメン店巡りを封印して、正規雇用の拡大を訴える。

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◆赤松広隆さん(64) 民前 慎みを胸に人と交わり

 「どんな場所にいても慎み深く」という意味の論語の一節を選んだ赤松さん。「三十代で県議になった時の初心を忘れないよう、戒めを込めている。環境は変わっていくが、心は昔のままのつもり」と笑顔を見せる。

 人とのつながりを重視する。「弱者に力を貸すのが政治」と考え、零細企業の経営者や障害のある人をはじめ、さまざまな声に耳を傾けてきた。

 党の要職に就いて地元に戻れる時間は減ったが、三十年来なじみの喫茶店には古びたコーヒーチケットを置いてある。

 趣味の料理はテールシチューが十八番。東京で下宿していた高校時代から家事に慣れ「集中するから頭の切り替えになる」と好んで包丁を握る。

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◆前田雄吉さん(52) 未元 弱者にこそ政治の光を

 「弱者にこそ政治の光を」との思いで大書きした「一隅を照らす」。ダウン症の長女(22)が生まれた時、先輩政治家から教わった、この言葉の重みがより切実になった。

 長女の育児を通じて、障害者に対する人権意識が低い療養施設の存在を知った。

 「政治家になったら、最初に障害者施策に取り組む」と決意した。

 初出馬から十年かかって二〇〇〇年に初当選。身寄りのない障害者が社会生活で不便しないよう、介助犬や盲導犬の市民権拡大に努めた。

 経営難で自殺に追い込まれる中小企業者の救済策などにも心を砕く。

 「目の前の当事者を通じて、同じ問題を抱える何千何万の人に思いをはせたい」と話す。