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愛知ニュース

「好きな言葉」を教えてください <9区>

 エネルギー政策、税金のあり方。国が進むべき方向や暮らしに関わる重要な争点がそろった今回の衆院選。有権者としては、各党の政策だけではなく、わが街の候補者の素顔や人柄も知りたいところ。そこで9区の候補者に「私が好きな言葉」を色紙に書いてもらった。文字に込めた思いを紹介する。(届け出順)

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◆長坂康正さん(55) 自新 志、目標は高いところに

 色紙に太く一文字を記した。その心は「志や目標は高いところに」。志を曲げることなく持っていれば、目的を達成できるという意味の「志有れば、ついに成る」にも通じる。

 秘書として自身が十四年間、近く接した海部俊樹元首相が好んだ言葉の一つだ。

 国政への思いを強くしたのは、東日本大震災。未曽有の災害に被災地の自治体機能はまひした。「何かできるのは国だった。その国に物を言えるのは国会議員」。自分が進むべき道が見えた。

 尾張でも、大地震や津波が心配されている。「現場の実情を分かる人が、いざという時声を出さなければいけない」と強調。「地域に根差した政治をしてきたわれわれの出番」と意欲を見せる。

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◆松崎省三さん(66) 共新 努力をすれば必ず達成

 座右の銘でもある「叩(たた)けよ、さらば開かれん」。新約聖書に登場する言葉で一般的に、努力すれば必ず目的を達成できるという意味で使われている。

 高校生のころ、キリスト教系の学校に通う知人に誘われて参加した聖書研究会で出合い、心が動いた。

 三十三歳で仕事を辞め、党職員に。子どもが二人おり、給料が少なくなることに迷う気持ちもあった。しかし、この言葉を胸に「当たって砕けろ、何とかなる」と決意した。

 その後、選挙への出馬など「やるべきか、やめるべきか」悩む時には、力と勇気を与えてくれる、この言葉をつぶやきながら前に進むようになった。

 趣味の登山のほか、時間がある時はプールで体を鍛える。

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◆井桁亮さん(43) 未新 立ち上がれ そして戦え

 書き上げたのは「Stand and Fight!」の英語。「立ち上がれ、そして戦え。国民をばかにした政治に対して挑み、立ち上がろうという意味」と説明した。

 長いものに巻かれれば無難という考え方が嫌いという。「民主党が駄目だからと、自民党に戻る傾向を感じる。行き詰まった自民党の政治をもう忘れたのだろうか」と訴える。

 選挙戦でも紋切り型を避け「お願い」もしない。「有権者も嫌と思うはず。毅然(きぜん)とした政治家が求められるのに、ぺこぺこする人間がなれるのか」と考えるからだ。

 津島市議選と県議選で当選し、衆院選は三度目の挑戦。“浪人”時代は家庭教師や塾講師を務めた。「苦しむ若い世代を助けたい」

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◆岡本充功さん(41) 民前 感謝の重み 東北で考え

 東日本大震災の被災地を視察し、仮設の高齢者施設や病院を回った。目の当たりにしたのは、平穏な日常を奪われた被災者が全国の支援に感謝しながら暮らす姿。「いたたまれなくなった。もっとできることはないかと考えた」と振り返る。

 福島第一原発で働く現場作業員にも心打たれた。「原発事故を止めるのは自分たちという使命感と情熱があった。感謝したい」

 常に意識する、感謝という言葉。「何事にも当てはまる。自分が生きていることにも、これまでのご縁にも」としみじみ語る。

 今回の選挙戦は、今は事務所を離れた元秘書も手伝ってくれる。「議員冥利(みょうり)に尽きる。応援したいと思える議員でありたい」

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◆中野正康さん(45) 維新 志あるから前に進める

 高校時代のサッカー部。週六日は午前五時に起きて朝練に励んだが、補欠選手だった。「チームに役立ちたい一心で頑張った」。二年の終わりにようやく出場できた試合で追加点を決め、達成感を覚えた。「志や目標があるから前に進める」

 旧郵政省から出向した旧自治省で、地方自治を担当。あおなみ線建設で借金しようとする名古屋市に、省内外から疑問の声が出た。

 「高齢化社会には、人に優しい交通システムが必要」。データを集めシミュレーションを練り、消極的な省内や財務省を説得した。

 「『改革、改革』と叫んでも納得してもらわないと動かない」霞が関。「省庁同士がもめると物事が決まりにくい。官邸に、仕切れる政治力を」と訴える。