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愛知ニュース

「好きな言葉」を教えてください <10区>

 エネルギー政策、税金のあり方。国が進むべき方向や暮らしに関わる重要な争点がそろった今回の衆院選。有権者としては、各党の政策だけではなく、わが街の候補者の素顔や人柄も知りたいところ。そこで10区の候補者に「私が好きな言葉」を色紙に書いてもらった。文字に込めた思いを紹介する。(届け出順)

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◆江崎鉄磨さん(69) 自元 地域のため尽力、恩返し

 地元一宮市の小中高校時代の友人たちが選挙の度に裏方で支えてくれる。そのありがたさから、一番好きな言葉を「親友は生涯の財宝である」と、したためた。

 初めて衆院選に立候補した一九九三年。同窓生百人ほどが集まり、有志の支援団体「BIG SHOT(ビッグショット) 21」を立ち上げた。

 国政での活躍を期して、「二十一世紀の大物」という意味。同窓生の主婦や会社員が、政党ビラの配布や個人演説会の手伝いに奔走してくれた。「気心が知れて頼もしかった」と振り返る。

 以来、六度の選挙すべてで応援をもらった。「この地域で働く仲間ばかり。当選して地域のために尽くすことが恩返しだ」と誓う。

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◆板倉正文さん(54) 共新 貧しい人のために生涯

 「貧しい人のために」という自らの政治信念は、民俗学や政治思想史に造詣の深かった同郷の学者、後藤総一郎さん=享年(69)=から影響を受けた。

 後藤さんが郷里の長野県旧南信濃村(現飯田市)に開いた市民大学「遠山常民大学」に興味を持ち、十代のころ通った。「常民」は庶民を指す言葉。ここで人々のために生きる姿勢を学んだ。

 林業を生業とする村は貧しく、高校に進めずに働く若者が多かった。後藤さんは「もう一度勉強したい」と集まってくる村民たちに向け、郷土史を教えていた。

 まな娘三人の名前に「民」の文字を入れたのも、こうした理由から。「人の幸せのために生きてほしい」と親心をのぞかせた。

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◆高橋 一さん(52) 未新 皆の心一つにして開花

 十五年ほど前、地元一宮市の市議を志したことがある。その時、親しくしていた写真店主にアドバイスとしてもらった言葉が「一心一粒(いっしんいちりゅう)」。

 由来は不明だが、「みんなの心を一つにして取り組めば、小さな種でも大きく花開く」と説明された。一宮の街づくり活動を支援したいと、気持ちが先走っていたが、「自分は市民の心を一つにできるほど声を聴いてきたのか」と気付かされ、出馬を見送った。

 機が熟したと立候補したのが二年前の一宮市長選。この時、当選はかなわなかったが、「ハコモノ行政への市民の不満は届けた」と思いは貫いた。国政に挑む今回。「原発や消費税増税への国民の不安に耳を傾けたい」と話す。

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◆松尾和弥さん(39) 民新 世直しの目標へまい進

 書いたのは高杉晋作の辞世の句。初めての選挙戦に挑む意気込みを、「世の中を変える目標に向かい、まい進した」と憧れる幕末の志士に重ねた。

 「面白い世の中」の理想形は、「誰もがいつでもチャレンジできる社会」。教育にかかる費用の軽減や、社会人が今より気軽に大学に通える制度づくりを目指す。

 教育を重視する姿勢は、幅広い専門知識を得るために五つの大学や大学院に通った経験に基づく。「人の可能性を教育が育む」と考えている。

 普段は真面目なタイプを自任するが、関西出身だけあって友人と漫才のような掛け合いをすることも。役割は、どちらかといえば「ボケ」だという。

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◆杉本和巳さん(52) み前 民を思いやる良い政治

 大きな字で「仁政」としたためた。民を思いやる良い政治を意味し、事務所にも色紙を掲げる。「仁の字には義理や人情、平等、自由などいろいろな意味を込めている」

 四世紀の仁徳天皇にもちなむ。「かまどの煙が民家に見えない間は年貢を免除した」との逸話が、信条の「庶民のための政治」に通じるからだ。

 自分の性格を「意志が固い。政界にもまれて、怖い物が少なくなった」と語る。選挙に向けて心身を引き締めようと、八月に炭水化物を食べないダイエットに挑戦。一カ月で七キロ減らした。

 以前は怖そうで避けていた目のレーシック手術も受けた。〇・〇二だった視力を改善させ、視界良好で再選に挑む。