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愛知ニュース

候補者の横顔 <4区>

 届け出順。各文末の数字は(1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

◆刀禰勝之さん(民新) 覚悟を決めて矢面に

 野田佳彦首相が党首討論で解散を表明し、自民党の安倍晋三総裁を気迫で圧倒する姿を見て、迷いを断った。「覚悟のない自民党に政権を戻さないためにも、俺が覚悟を決めて出るしかない」

 前職が七月に党を離れたため、党が対抗馬を探したが、逆風から難航。誰もが最後まで出馬を尻込みしたが「批判は逃げずに真正面から受け止めて、市民が主役の政党に戻す」と矢面に立つ。

 「旧態依然の金権政治を変えたい」と、政治家を志したのは小学生の時。大学を出て銀行員になったが、夢を諦めきれず、民主党衆院議員の秘書に転身。二〇〇三年から県議を二期八年務めた。

 県議時代に県と市の二重行政の無駄を追及してきた。「都道府県を廃止し、道州制を実現したい。地元を知る議員が税金を無駄なく使う仕組みをつくる」。四十二歳。

 (1)「フィールド・オブ・ドリームス」(2)「道は開ける」(3)坂本竜馬(4)レンタルビデオ店でアニメDVDを探すとき

◆牧義夫さん(未前) 消費増税止められる

 公約で約束していない消費税増税を進めた民主党に愛想を尽かし、小沢一郎さんらと党を離れた。「私こそ民主党発足からの生え抜きで、寂しく、じくじたる思いだった。国民のための党を取り戻す決意で行動したので、理解してもらえる」

 増税法案の閣議決定に抗議し、厚生労働副大臣を辞任した信念の持ち主。「増税はまだ、止められる。民主、自民、公明の三党合意で談合した既成政党とは別の受け皿が必要」と、五回目の当選に新党から挑む。

 衆院解散前、二〇二二年までの脱原発を目指すドイツを訪ねた。「日本も十年間で脱原発を実現できる。命を守るため、即時停止すべきだ」と主張する。

 政策通で知られ、環太平洋連携協定(TPP)にも「医療や食の安全など悪影響は多岐にわたる」と警鐘を鳴らす。妻と二人暮らし。五十四歳。

 (1)「ヘアー」(2)「戦後史の正体」(3)重光葵(4)ピアノの練習

◆山本洋一さん(維新) 日本再生へ強い信念

 新聞記者として国会や霞が関の官庁街を取材し、この国の行く末に危機感が募った。「政治家は業界団体や労働組合の代弁ばかりで、何も決断できない。このままでは日本は沈没してしまう」

 国会では、消費税増税は決めたが、無駄の削減や財政再建は手付かず。「既成政党に任せてはおけない」。春から維新政治塾に通い、九月に新聞社を辞めて候補者公募に応じた。

 故郷の名古屋での出馬だが、地盤、看板、かばん、何もない。旭丘高の同級生らが事務所を手伝い、自転車街宣など草の根の活動を展開する。「きつい戦いだが、日本を再生するという強い信念がある」と言い切る。目指すのは、しがらみのない政治。「国政にも地方行政で実績を挙げた橋下徹大阪市長や、石原慎太郎前東京都知事の突破力、実行力が必要」。妊娠中の妻と二人。三十四歳。

 (1)「ブレイブハート」(2)「樅(もみ)ノ木は残った」(3)吉田松陰と土方歳三(4)ホームパーティー

◆工藤彰三さん(自新) 景気の窮状 肌で感じ

 七年前の郵政選挙では、党本部主導で落下傘候補を立てられて機を逃し、今回は満を持して挑む。「衆院議員秘書だった二十代のころから、力を付けて、いずれ国政に打って出たいと思っていた」

 名古屋市議を二期務め「地道に活動してきた。かゆいところに手が届く」と自負する。地震や津波の対策に力を注いだほか、地元に多い町工場や零細企業へ何度も足を運び、景気低迷にあえぐ窮状を肌で感じてきた。

 昨年三月から街頭に立つが、当初は党への風当たりが強かった。「蹴られたり、一時間も説教されたり。でも、くよくよせず、打たれ強くなった」と今は前向きだ。「原発はテロの心配もあるし、地震が多い日本で本当に耐えられるのか」。自民だが、将来世代のためにも原発ゼロにこだわる。妻と長男の三人家族。八日で四十八歳になる。

 (1)「ゴッドファーザー」(2)司馬遼太郎の歴史小説(3)大物政治家の指南役だった高瀬広居(4)料理を作ってビールを飲む時

◆西田敏子さん(共新) 憲法九条は守り抜く

 右傾化した他党の公約がはびこる中、ぶれない主張が重みを増している、と実感する。「憲法改正や国防軍を許したら、日本が戦争をする国に逆戻りしてしまう。憲法九条は断固、守り抜きたい」

 憲法への愛着が生まれたのは中学三年のとき。「全世界の国民が、平和のうちに生存する権利を有する」との前文や、九条の戦争放棄の大切さを教わった。「平和憲法を持つ日本人としての誇りが芽生えた」と振り返る。

 新日本婦人の会で、世界から核兵器をなくす活動に打ち込んだ。福島の原発事故後は、即時原発ゼロを目指して街頭でマイクを握り、脱原発デモにも積極的に参加する。

 名古屋市議選に三回挑戦したが、衆院選は初めて。「国政では消費税増税の中止も大事な課題。原発や憲法の問題も、主婦の目線で考えたい」。夫と娘三人。五十八歳。

 (1)特になし(2)安斎育郎の原発関連本(3)亡き父(4)プールで泳いで無になる時