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愛知ニュース

11区だけ「第三極」不在 残念がる有権者も

16日投開票の衆院選。11区の掲示場に「第三極」の顔はない=豊田市で

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 十六日投開票の衆院選で、どのくらいの議席を獲得するのか注目される日本未来の党や日本維新の会などの「第三極」。県内の小選挙区にも候補者を立て、民主党や自民党と争う。しかし、11区(旧稲武町を除く豊田市、みよし市)だけは不在で、従来の構図。有権者からは残念がる声も出ている。

 11区には民主前職の古本伸一郎さん(47)、諸派新人の中根裕美さん(38)、共産新人の渡辺裕さん(32)、自民新人の八木哲也さん(65)が立候補した。

 トヨタ系労組が強い選挙区。前回二〇〇九年は「民・自・諸」、〇五年は「民・自・共」、〇三年は「民・共」の対決で、いずれも民主が勝利した。

 隣の12区(岡崎市、西尾市など)に立候補した維新新人は豊田市出身。昨年二月の知事選で敗れ、豊田市に社団法人の事務所を構えて活動してきたが「企業城下町の11区は、第三極への支持が見込める都市型の無党派層が少ない」と話す。

 自民も県連によると、豊田市支部の党員は二千三百人弱と県内五十八支部の中で最多。八木陣営の関係者は「この地域のあらゆる選挙で当選した人の多数は、職場か地域で推薦された人。堅実な気風の11区に第三極はなじまない」と言う。

 渡辺陣営は「労働組合が強く、第三極の入る余地の少ない政治風土」と話し、古本陣営は「知事選や県議選など各種選挙の票の出方を分析していると思う」と推察する。

 豊田市の自動車部品会社に勤める男性(52)は「地元自治体の財政が裕福で、変革を望まない保守的な土地柄。第三極は市民感情に合わない」と冷めた表情。衣料品店経営の女性(29)は「第三極には政治を変えようというエネルギーを感じ、興味がある。住民は安定志向で、価値観や生活環境もだいたい同じ。あまり支持されないかもしれないが、選択肢は多い方がいい」と不満を漏らす。

 これに対し、みよし市の男子大学生(21)は「政党が乱立し、違いを見極めるのが難しい。昔から地元で頑張る候補を応援したい」と強調した。